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2009年5月29日 (金)

分析家の独り言 188 (自己決定能力を持つ)

人は自分で選択し、物事を決めていかなければならない。

不登校・ひきこもりの状態であった子が、何らかの動き・変化を起こす。

親はそれを見守り、時に子どもからの依頼があれば経済的精神的援助をする。

そして例え動いた結果、上手いかなくても、途中で頓挫しても決して責めないことである。

次どうするかをまた考えれば良い。

思えば、人生は選択の連続であろう。

自分の人生上の選択・決定を一時停止しているのがひきこもりの人達とも言える。

何かを選択することは、それ以外の選択肢・可能性を捨てることでもある。

この選択が正しかったのか、それはやってみないとわからないところがある。

だからこそ人は、自分を信じ勇気を持って、選択し実行していく。

しかし、この選択事態を他者にゆだねてしまったら、そうせざるを得ないかったらどうだろう。

中には親に自分の生きる道のレールを引かれ、その上を歩まされる人もいる。

親はそれが子どものためと信じ、親の思う安全と確実さを子どもに押し付ける。

しかしそれで子どもは幸せだろうか。

生きがいや、やりがいを感じて、これが自分の生きた軌跡だと胸を張っていえるだろうか。

自分をしっかり持ち、自分の人生は自分で決めて歩く。

自分で決めたことなら、自分で責任も取れる。

人(親)に決められた道を歩かせられれば、後にそのことに気付き、子どもは無力感や、虚しさ、怒りさえ感じるだろう。

そして、上手くいかなかったとき、それを人のせいにして自分で責任を取らない。

それは未熟な子どもの自我である。

分析が目指すものの一つは、自己決定能力を持つことである。

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