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2009年5月29日 (金)

分析家の独り言 194 (ひきこもり:ある症例)

去年の夏過ぎくらいに、当研究所のホームページ等を見たといって電話が入り、分析を始めた。

ひきこもりの10代後半の子どもさんのお母さんだった。

詳しい内容については書けないが、お母さんが来られたので子どもへのオールOKの対応法をお話し、実行してもらった。

母親は「できれば子どもに分析を受けてもらいたが、子どもは嫌がる」ということなので、「無理強いはしないでください。お母さんがしっかり対応されれば、それだけでも子どもは変わっていきますから」と私は言った。

子どもの様子を聞きながら、なぜオールOKをするのか、具体的に日常の中での対応を話していった。

お父さんも一緒に両親そろって来られたこともあった。

父親にも、今の子どもの心の状態を説明し、協力してもらえるようにした。

家庭環境に問題があり、可能であるか確認したところ、できるということなのでそれを実行してもらった。

すると間もなく、子どもは知り合いの会社の面接行くと言い出し働き出した。

この間初給料をもらい、そのお金で家族=両親と兄弟(一人)にそれぞれプレゼントを買ってくれたという。

一人で買い物には行かなかった子が、あれこれ考えながら店を回り、プレゼントのラッピングまでしてもらって。

両親は驚いておられた。

こういう報告を聞けると、分析家冥利に尽きる。

お母さんが子どもへのオールOKを頑張られたことと、父親の協力があったこと、環境を変えたことが良かったのだと思う。

分析と分析の間に、母親が不安になったのか電話が入ることもあったが、よくやられたと感心した。

全てのケースが順調に進むとは限らないが、やる限り良い結果は出て行く。

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