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2009年5月29日 (金)

分析家の独り言 (心を育てる)

クライアントAさんが、歯医者に行ったときのこと。

診察を待つ間に、そばにいた母親と、4歳くらいの女子がいた。

女の子は、待合室にある絵本を母親のところに持ってきて、「読んで」という。

その母親は、大人が聞いていてもわからないくらの早口で、絵本を読み上げた。

女の子は、次々絵本を持ってくるが、母親は同じように早口で読み上げ、そばで聞いていても何を言っているかわからない。

Aさんは「それ、日本語ちがうで」と思った。

母親は、週刊誌が読みたかったらしく、早口で絵本を読み上げては、週刊誌を読んだ。

このとき、Aさんは「あんた、そんなことしてたら私みたいになるで」

「この子が思春期になったとき、きっと暴れだすか、ひきこもるか・・・」と思ったという。

Aさんも、分析を知るまでは、子どもは食べさせて、着させて、寝させて、学校に行かせてたら育つと思っていた。

私は真面目に一生懸命仕事も、家事も、子育てもしたのに、何で子どもが荒れるのかと思った。

多くのクライアントが同じことを言う。

子どもに食べさせて、着させて、寝させて・・・は親が子どもにする最低限、基本的なこと。

この母親には、子どもの顔をみながら、子どもにもわかる速さと口調で、子どもの反応を見ながら、共にというのが無い。

子どもにせがまれるから、仕方なく読んだというだけ。

これでは、子どもの心、情緒が育たない。

Aさんも今になってそのことがわかるという。

粗雑に、いい加減に扱われた子は、自分も人も粗雑に扱い、大事にしない。

大切に、丁寧に扱われれば、自分も人も大切にする、当然のことである。

成長する過程で、どう接しられ、どう扱われ、何を経験したかで人は心の中に良いものと悪しきものを蓄積する。

ならば当然、良いものを子どもの心に積み上げていくことである。

しっかり反応され、聴きいれられ、適切な関心と世話をされ、大切に、愛され・・・それらを一言でいったのが、子どもへの『オールOK』である。

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