« 分析家の独り言 (母の存在の大きさ) | トップページ | 分析家の独り言(褒める、育てる) »

2009年5月30日 (土)

分析家の独り言(非行を止める)

人は人と会話によってつながっていく。

しかし親は非行に荒れる息子が理解できない。

口を開けば「うるさいんじゃ」「放っとけや」「あっちいけ」「金」としか言わない息子。

この息子が自分のことを語りだし、母親である自分と会話ができるようになったとき非行は終わると思ったというクライアント。

しかし親は親で、子どもが迷惑をかけ、犯罪を起こし、警察や裁判所などに行って頭を下げなければならないことが起こる。

そこで「親が甘いから子どもが調子に乗ってこうなるんや」と言われる。

言うことは言ってきた、それでも子どもは変わらず荒れる。

これ以上厳しくしたら、もっと荒れる。

「そんなに言うなら、あんたうちの家に来て子どもに言ってみ」と言いたくなる。

親もまた、自分の苦しさしんどさを理解されず、どうしていいかわからない。

精神的に追い詰められて、子どもに「あんたが事件起こすから、私が頭下げんなんやんか。何考えてんの」「親の気持ちがわからへんの」と言ってしまう。

ますます親子の関係は悪くなる、子どもは荒れる、親は嘆く。

この悪循環が止まらない。

一番分かり合えればいい親子が、分かり合えない。

そんな中でオールOKを聞いたクライアント。

今までと全然違う対応法だった。

最初は迷いながら、本当にこんなので子どもがよくなるのか?と思ったこともあった。

しかし、せめて自分が産んだ子くらい幸せにしないといけないと頑張ったという。

自分が死んだ後、子どもがあの時母親はこうもしてくれた、ああもしてくれたと幸せを感じられ、温かい気持ちになれるような自分と子どもでいたい。

残念ながら、自分が思い出す母親との関係は、怒られ、なじられ、否定されたことしか出てこない。

そうなってはいけない、それでは自分も子もまた不幸。

親は死んでも子どもの心の中で生き続ける。

オールOKをしていった結果、息子は自分の想いや考えを母親に話すようになった。

同時に非行は止まっていた。

言葉が会話が人を癒していく。

それは自分の気持ちを受け取られ、理解されることで。

親が自分の私見を離れ、いかに子どもの寄り添えるか、子どもに側にも立てるか。

自分は正しいとだけ主張していたのでは難しい。

不登校・ひきこもりにも同じことが言える。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

« 分析家の独り言 (母の存在の大きさ) | トップページ | 分析家の独り言(褒める、育てる) »

分析家の独り言」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 分析家の独り言(非行を止める):

« 分析家の独り言 (母の存在の大きさ) | トップページ | 分析家の独り言(褒める、育てる) »

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ