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2009年5月31日 (日)

分析家の独り言(褒める、育てる)

クライアント達は、親に褒められたことがないと言う。

個として認められず、親に呑み込まれ、自分というものを持たない。

すると、自我境界がなく、自分と他者の区別がつきにくくなる。

自我境界とは他者と自分を区別する境であり、これがしっかりしていないと自分の思っていることは、他人も同じように思っているはずと思い込む。

自分の感覚や考え、価値を相手に押し付けたくなる。

これが家庭においては、親から子になされることが多い。

それをしてしまう親にもしっかりした自我境界はない。

自我境界があれば、自分と例え我が子であっても相手との違いを認識していて、個として尊重し、自分を押し付けたりはしない。

子どもの側は、簡単に他者に侵入され、自分を乗っ取られてしまう、傷つきやすい。

こういう子はまたいじめられやすい。

暑いか寒いか、空腹か満腹か、好きか嫌いかの感覚さえ、真に自分のものとして感じ、認められているか怪しい。

「自分と他者の区別がつかない」と表現するクライアント、「自分の価値が自分でわからないため、他者から認められ褒められないと自分の存在が危うい」というクライアントもいる。

当然自我も脆弱である。

脆く弱いために、何かあると落ち込む、気分の浮き沈みが激しい。

不登校・ひきこもりの人達はほとんどこうである。

自我境界をつくり、しっかりした自我をつくるには、本来育つ過程で親が子どもに承認と賞賛を与えることである。

承認とは、あなたの言うことは正しいことで、正常なことですと言うこと=オールOKすること。

賞賛とは、できたことを正確に褒めること。

承認と賞賛によって人は自我境界をつくり、成長していく。

今からでも遅くない、子どもを承認・賞賛することである。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

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