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2009年6月 6日 (土)

分析家の独り言(会話の大切さ)

子どもの不登校・ひきこもり・非行などに悩み来所されるクライアントに共通するのは、親子の会話がないか、かみ合っていないこと。

逆にいえば、親子でしっかり会話できれば、ほとんどの問題は解決できるし、そもそもその問題や悩みは起きないだろう。

ならば、親は子どもの言うことをしっかり聴くこと。

一見簡単に聞こえる、『子どもの話しを聞く』ということが、案外難しい。

子どもが何かを言ってきたとき、親は「それはこうしたらいい」と対処法を言うことが多い。

子どもは対処法を聞きたいのではなく、自分がそのことをどう思い、どう考えたか気持ちを話して聴いて欲しい、受け取って欲しいのだ。

このとき親はただ聴き続ければよい。

それが良いとか、悪いとかの判断しないで、子どもの気持ちに共感しながら理解しようと努める。

聴き続けていると、子どもが「お母さん(お父さん)はどう思う」と聴いてくる、このとき初めて親は自分が感じたこと、考えを言う。

会話により理解が生まれる。

理解が惚れ込みに至る。

人と会話をしていって、その人を好きなるということがあることを知らなかったと言う人もいる。

また、真面目に一生面に生きてきたクライアントは、荒れて人に迷惑をかけたり、お金を要求する子どもが理解できなかった。

しかし、この子を理解し、この子が本当のことを母である自分に言うようになろうと決めオールOKしていった。

子どもの要求に応えながら、会話ができるようになり、子どもを理解しようとしていった結果、子どもが好きになったと言う。

そこまでいったときに子どもの非行はとうに終わり、立派に働き家庭をもっていた。

家庭で子どもが育つ中で、こういった会話と理解があればいいのだが。

それでもこうして、後から取り返すことはできる。

この〔会話→理解→惚れ込み〕ができる親になれるように分析はサポートする。

この経験のない人に、それでは〔会話→理解→惚れ込み〕をしてくださいと言ってもいきなりできない。

これを分析場面で、クライアントとインテグレーター(分析家)とで経験して、それをクライアントが親である場合は子どもとの関係に応用してもらう。

クライアントが子どもの立場である場合は、インテグレーター(分析家)が親代わりとなり、分析を通して体験してもらうことになる。

だからインテグレーター(分析家)は、クライアントの語りに耳を傾け聴き続ける。

「会話ということがわからない」、「人を好きになるということがわからない」と言うクライアントがいる。

会話をするとき、インテグレーター(分析家)の真似をしているというクライアントもいる。

そのようにして、インテグレーター(分析家)がモデルとなり会話を学習してもらうことも大事なこと。

会話により人とつながり、理解と共感、惚れ込む(人を好きになる)ことの障害が、少なからずある。

人は分析を通して人間として駆け落ちたものを、学習しなおす。

インテグレーター(分析家)もまた、クライアントと関わり鍛えられていく。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

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