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2009年7月13日 (月)

分析家の独り言(オールOKの難しさ)

子育て相談室で、「自分の子どもが不登校をしてるい間も母親教室(当時の子育て相談室の名称)をしていて、教室に来るお母さん達にオールOKしてくださいというのは辛くなかったか」と質問された。

「当然当時は辛かったです」と答えると、「そうは見えなかった」と言われた。

内心、人にはオールOKしてくださいと言いながら、自分の子どもが不登校をしている。

「オールOK出来てないから不登校になったんでしょ、自分も出来てないのに人にそれを言うのか」と言われそうな気がした。

実際に、我が師惟能氏に「自分の子どもが不登校で、私がまだオールOKをできていないのに、教室や分析で子どもにオールOKしてくださいと言っていいんでしょうか」と聞いた事があった。

惟能氏はひと言「いいんです」と言った。

今から思うと、オールOKを言い続けたことは辛かったが、そのことで自分が鍛えられ、励まされ、支えられたと思う。

子どもの非行で大変なお母さん達の話を聞きながら、オールOKの話をするのだが、そのときの私は私以上に大変な非行の子どもに対応しているお母さん達がなんとかオールOKしようと頑張っているのだから、私がしなくてどうするのと思った。

それが私の励みとなった。

分析という仕事があったお陰である。

えらそうに人に言うのだから、まず自分がしっかり子どもにオールOKしなとダメだと。

ただ、オールOKするのは私にとっては至難の業だった。

頭では「いいよ」と言い、子どものいう通り動こう、それを理論的にも理解しているはず。

それでもいざ子どもを目の前にすると「ダメ」と言ってしまい、子どもが何か要求してくると「またか」と顔が歪んでいただろう。

この葛藤に何年悩んだことだろう。

自分に欠けたものの大きさを思う。

クライアント達に、「オールOKしてください」と言っても、なかなか出来ないのもわかる。

それでもあきらめずにオールOKするか、やりたくないとオールOKをしないのでは大きく道が別れる。

子育てに悩み分析にまで来ていても、撤退していく人はいる。

やっと今から自分と向き合ってこれからというときに辞めていくクライアントもいる。

ここまで来たのに残念と思うが、無理に引きとめはしない。

中には一旦休んだり辞めても、復帰してくる人もいる。

動機のないところに分析はありえないし、分析を受けるかどうかはクライアントが自分の意思で決めること。

子育てに限らず、分析によって自分と向き合い、自分を知っていくとこが健康な精神を得、幸せへの道であることは確かである。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

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