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2009年7月 3日 (金)

分析家の独り言(不登校・ひきこもり:主体性をもつ)

不登校・ひきこもりの問題で分析や相談室に来られる中で、高校へ行ったが休みがちでこのままでは出席日数が足りなくなり、いずれ留年か退学かになる、どうしたらいいかということがよくある。

こういうとき私が必ず聞くのは、「その高校は子どもさん本人が選んだ学校ですか」ということ。

すると、「いや親がいいと思って勧めました」とか、「私が行かせたかった学校です」という答えが返ってくる。

また「子どもと相談しながら決めました」という方もおられる。

しかしこれもよくよく聞いていくと、子どもと話はしているが、親の意向に子どもを沿わせるような話し方でしかない。

これでは本当の意味で子どもと相談した、話し合ったとは言えない。

特に高校選択は、子どもにとって将来を左右するかもしれない大事な岐路である。

小学校・中学校は義務教育で、公立の学校であれば何も考えなくてもみんなが行くからということで行ける。

ところが、高校は本人の成績によって行ける高校が限られたりし、いやでも自分の進路について考えなければならない。

そこで子どもの主体性が問われる。

自分はこれから何がしたいのか、どういう方向に行きたいのか、行くのかなど。

このとき明確な子どもの意思・主体性がないと、簡単に親や周りに流されてしまう。

すると、高校には入学したが行き渋ったり、行かなくなってしまう。

その頃になって親は慌て出す。

何で学校に行かないのか、行けないのか、原因を探し学校や先生・友達、子ども本人のせいだと思う。

好きなこと、したいことがわからず、積極性や好奇心も持てない子どもに育ててしまった自分(親)に目が向くのは最後となるようだ。

それでもそこに気付く人はいいが、どこまでも他人のせいにして自分を振り返らない人もいる。

子どもはそれまで長い年月をかけて、主体性を抹殺され、脆弱な自我しかつくれなかった。

それら日々親の子どもへの対応によるのである。

そのもとには、親自身の養育史上形成された無意識がある。

親もまたその親に自分の意思を尊重され、主体性をもてる育てられ方をしていない。

そこから見直して、子どもが主体性・自我をもてるようになるためのオールOKできる親になってもらう。

自分が戦うべき最大の敵は自分であると気付いていく。

これはカウンセリングとは全く違う無意識を扱う精神分析だからできることである。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

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