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2009年8月22日 (土)

分析家の独り言(分析によって全てを肯定する生き方へ)

あるクライアントとその息子の会話。

息子の住まいは別だが、家業をともに営むため毎朝クライアントの家に来て、仕事場に出かけていく。

あるとき息子は、子どもの世話に追われる自分の妻を見ていて、夫である自分は子どものためならと我慢していることもあり、つい愚痴が出て、「嫁さんは子どものためにいるようなものや」「自分は辛抱と我慢ばっかりせなあかん」と言った。

母親であるクライアントは「そやから、あんたが家に来たときは、あれが食べたいて言うたら用意して、あんたの言う通りしてあげてるやん」と言った。

それをそばで聞いていた息子のお嫁さんが、「その通り」とひと言。

自分が生きている間は、いくつになっても息子が望むなら自分に出来ることはしてやるとクライアントは言う。

やる限りは邪魔くさいと思わないで、息子のいうことを大事に思ってしてやる。

子どもの側から言えば、誰かに自分の要求をきいてもらえ配慮される幸せ。

それを母親としてきいてやる、それが今は喜びとなった。

仕事から母親であるクライアントの家に戻ってきて、そのまま息子は自分の家に帰るときもあるが、わざわざ2階にいるクライアントの部屋まできて、「わっ、クーラーのきいた部屋で、お前はいいねぇ」などと、皮肉めいた冗談を言いながら、5分ほどしゃべって帰っていく息子。

そんなたわいの無い会話ができるようになり、それをが心地よい。

分析を受ける前も自分の人生、分析を知り分析を通して自分を知っていったその後は二度目の人生。

そのどちらをも冷静に、客観的に見ていられる。

いっぱい苦しんで耐えて、それでも生ききってきた。

女として生まれたが、歪められ生き難さを感じてきた。

前は、今度生まれて来る時は男として生まれ僧侶になりたいと思っていた。

今は、、もう一度生まれ変われるならやっぱり女が良いとクライアントは言う。

生命を生み出すことの素晴らしさを知ったから。

本当に大事なのは、生み出した後いかに育てるかであるとわかった。

生命力のある存在として子どもを育てるには、生命力を持った親にしかできない。

そのための知恵・知識を知らないと、共に生き、真の人間を育てることは出来ない。

人が人を理解しないと、人同士は生きられない。

そのためにも、生み出し育てるには全てのことをケチったらあかんとクライアントは言った。

全ては自分に必要で起こったこと、良い事も悪いことも全てを受け入れ肯定できるクライアントになった。

よくここまで来てくれたと私は思う。

人としてインテグレーター(分析者)として、クライアントから教えられるこもまた多い。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/hikou/非行・家庭内暴力に悩む方々へのページ

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