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2009年9月16日 (水)

分析家の独り言270(分析を通して人を育てる)

一か八か、もうこれしかなと荒れる子どもにオールOKをすると決めたクライアント。

分析を受け、母親教室(現在の子育て相談室)にも参加し続けた。

分析において、子どものことと共に自分のことも語る。

その途中で、「もしオールOKをして子どもが変わらなくてもいいと思った」と言う。

インテグレーターの私としては少々驚く、何でだろうと?

クライアントは言った、「もしここで自分が死んでも肯定できる」

「なぜなら、この自分を知ってくれている人(インテグレーター、分析家)が一人でもいるから」

「自分がどう考え、どう行動し、どう生きたかを知っていてくれる人がいるから死んでも悔しいということがない」

「ああ、○○さんはここまで頑張ったけど力尽きたのか、と自分の努力も苦悩も理解してもらっている」

「理解してくれる人に出会うことで安心して死ねる、それは安心して生きられることである」

「自分を知ってくれる人に出会う、それで生きた意味があった」と。

なるほどなぁ・・・ と私は思った。

そしてクライアントに教えられた。

クライアントは、母親として子どもを理解しようとしていった。

結果、子どもは社会適応し、母であるクライアントはこれほど人を好きになったことがないというほど子どもを好きになったという。

今後子どものさらなる成長が楽しみであり、子どもが要求するなら自分の命がある限り応え続けるともいう。

子どももまた母を気遣う。

母が困ったとき、出来ないことがある時、こちらからこうしてと言わなくても子どもは母を助ける。

こうして相互性が、互いを思いやる関係ができていった。

分析において理解と共感が大事である。

インテグレーター(分析家)から理解と共感をされたクライアントは、それらを今度オールOKする中で子どもにもできるようになっていった。

自分に経験・体験のないことは仕様がないが、分析によって理解と共感される心地よさを感じ知った者は、今度それを人(子ども)に出来る人になる。

人がこの世に生命を宿したその時から、自分を想い全てを受け入れ、理解し、共感してくれる、その人が母親であったなら、人はどんなに幸せだろう。

そうして育った子どもは、幸せな人生を保証されたようなものである。

分析において、クライアントが望めばそういう母親になれる。

インテグレーター(分析家)がクライアントの母親代わりとなって、クライアントを育てて行くことも分析の仕事の一つである。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

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