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2009年10月10日 (土)

分析家の独り言(苦痛を乗り越えて自己改革へ)

子どもの何らかの問題で分析に来られるお母さんからよく聞くことがある。

子どもがボソボソ小さな声でしゃべるので聞き取り辛く、「もう一度言って」と聞き直すと、子どもは「もういい」と怒るという。

子どもはわざと小さい声で話すことがある。

そのときの母親の反応を見ている。

自分の言うことを聴く気があるか? どれくらい真剣に聴くか?

聴く側の母親は、常に準備して子どもが何時しゃべりかけてきても聴けるようにしておく、それくらいでないと聴き取れない。

子どもも、どうせこの親は自分の言うことなど聴く気もない、聴かないだろうと半分あきらめている。

このとき、いつもと同じ聴き方をしないで、お母さんにはしっかり子どもの言葉を聴くということを意識してもらう。

それだけでも子どもからすれば、「あれ?(いつもと違うな)」と、親の変化に気付くはずである。

子どもは親に自分を理解して欲しい、わかって欲しい、黙ってとにかく自分の話を聴いて欲しい。

どんなに荒れていても、口を閉ざしていても。

おかあさんに子どもへの関心を向けてもらうようにすると、これまでいかに自分が子どもの言うことをいい加減に受け取ってきたか、聴いてなかったかに気付いていく。

自分では聴いているつもりでも、無意識には「聴きたくない」がある。

聴けば子どもの要求通りに動かなければならなかったり、聴くこと事態が苦痛であったりする。

そこには、親自身のコンプレックス・無意識がある。

親である自分がまずその親に充分話を聴いてもらっただろうか、受け入れられただろうか。

基本的に親にされたことは出来るが、されなかったかこと、経験のないことは出来ない。

その出来ないことを、いろんな方向から説明して、お母さんに納得して、子どもにしてもらう。

お母さん自身の分析によって自分を振り返りつつ実践していくと、必ず子どもに変化が見られる。

「子ども(相手)を変えたければ、まず自分が変わること」、と何度も聞かれただろうが、自分の変え方がわからなかったのではないか。

自己変容、自己改革は非常に大変なこと、苦痛や痛みさえ伴う。

それでも子どものため、ひいては自分のために取り組む価値はあると思う。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

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http://indoor.lacan-msl.com/不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

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