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2010年2月16日 (火)

分析家の独り言(人生シナリオを書き換える)

交流分析の中に人生脚本(シナリオ)という理論がある。
http://lacan-msl.com/contents.html#200インテグレーター養成講座 第一巻 No.25で解説)

クライアントの分析において、常に出てくるテーマの一つである。

我々は親から日常の細かなことから、生きていく上での指針に至るまで
様々なメッセージを書き込まれ、そのシナリオで生きている。

この量が膨大である。

これらのメッセージ・シナリオを一つ一つ検証し、書き換えること。

これらのシナリオを全て排除し、自分の価値と考えで作った自分のシナリオで生きていくこと。

分析の最初は、この作業に多くの時間を費やすことになる。

いつまでも親のシナリオで生きていたなら、真に自分を生きたいとは言えない。

しかしこれもほとんど無意識のレベルで行われているため、自分が親(他者)のシナリオで生きているとは思っていない。

他者のシナリオで生きていたなら、充実感や達成感が感じられないだろう。

いつもどこか違和感やズレ、虚しさが伴うだろう。

それが生きにくさや、精神的病理や様々な不適応を生むこともある。

育つ過程で、シナリオを書き込む側(親)の圧倒的な情報量と養育する側という立場の強さと、書き込まれる側(子ども)の象徴界(言語)の貧弱さと養育される側という立場の弱さ・未成熟という両者の不均衡がある。

対等で均衡が保たれていたなら、親のメッセージやシナリオを「これは取り入れよう、これは自分にはいらない」と取捨選択することも、「それはおかしい、間違っている」と非難の仕様もある。

ところがそもそも子どもは親に勝ち目はなく、両者の関係は破綻している。

だからこそ、親は子どもへの言葉がけに細心の注意を払うことが大事。

親にとっては良かったかもしれないが、それが子どもにそのまま当てはまるとは限らない。

親自身もその親から渡されたシナリオで生きていることが多い。

すると代々このシナリオが世代に受け継がれていく。

下の代になるほどその歪みやズレは大きくなり、悲鳴を上げドロップ・アウトすることになる。

それがひきこもり・ニート・非行といった問題にも出てくる。

親は絶対ではない。

間違うこともある。

上を行く者・先を生きる者が真理を知り、間違いを後続する者(子ども)に伝えないために、分析に取りくむ価値はある。

自分の間違いに気付き、正すことの勇気を持つことは、人間の強さの一つであろう。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/hikou/非行・家庭内暴力に悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/addiction/ 月刊精神分析 2010年2月号 依存症とは(覚せい剤など)

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