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2010年4月21日 (水)

分析家の独り言 343 (監禁から自由と平等と愛を求めて)

世間で起こる事件に、監禁というのがある。

クライアントの分析で、家庭内での監禁ということがある。

それは、親が言葉で子どもを縛る、「あれをしてはいけない」、「これをしてはいけない」と制限するもの。

また、箱入り娘と言えば聞こえはいいが、なんのことはない囚われの身である。

実際に押入れやお風呂場、蔵に閉じ込められた体験があるもの。

このように様々な形で、本来安全なはずの家庭内で監禁が行われる。

実は、私もこの家庭内で監禁された。

親の敷いたレールの上しか歩くことを許されず、「あれも、これも、それもダメ」と言われ、自由などなかった。

結婚するまでに変な虫が付いてはいけないと、門限を決められ親の監視下に置かれた。

言葉でも、女は結婚するまで他の男性と交渉をもってはいけないと教えられた。

小さい頃のかすかな記憶に、蔵に入れられたことがある。

私の分析は、監禁からの解放でもあった。

そうして私は自由を勝ち取ったが、過剰に自由を求めすぎるということが起こった。

人は欠けたものを取り返すが、それがあまりにも強烈であると、過大に補償してしまう。

何でも程々というのは案外難しい。

それも自分で気づいて、学習していけばよい。

まずは監禁されていたことにも気付かなければ、自由を求める運動は起こらない。

自由を求めて動けるようになったが、それが監禁の反動形成として過剰になっていることに気付かなければ、ただただ走り回り、落ち着くということがなく、いずれ疲弊していく。

気付けば、自由に動き回るところと、定住し落ち着くところの両方をほどよく使い分けられる。

これら全て、精神分析を通して自分を見つめて来た結果得られたことである。

分析と出会わなけば、私は今もなお心理的監禁者のままだった。

長い自分との戦いの末に自由を得た。

そして平等を。

分析を受けはじめた頃、「あなたの分析は自由と平等と愛を目指すフランス革命のようなものですね」と、分析者に言われた事を思い出す。

「愛」のテーマは深く、これからの課題の一つである。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://lacan-msl.com/bully/ いじめ対策 イジメ 苛め 月刊 精神分析 2010年04月号

http://lacan-msl.com/fukuoka/ラカン精神科学研究所 福岡支所のページ

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