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2010年5月31日 (月)

分析家の独り言 359 (トイレット・トレーニングと子どもの心)

フロイトの言った肛門期は、ちょうどトイレット・トレーニングの時期にあたる。

この排泄をめぐって、子どもは自律性、セルフコントロールを学ぶ。

つまり、自分の排泄したい生理的欲求をいかに自律的にコントロールするかである。

例えば、親は子どもに「今おしっこをしなさい」という。

子どもは、「今したくない」。

また、親は「ここでおしっこをしておきなさい」という。

子どもは「いや、ここではしたくない」という。

このように、いつ・どこで排泄するかを、自律的に自分で考え行動すること。

この排泄をする = "出す・出さない"ということが、あらゆることに関わってくる。

出すものは大小便に限らず、お金も出す出さない物の一つである。

肛門期のトイレット・トレーニングに失敗すると、お金のコントロールが上手く出来ず、ケチ・しぶちん(出し渋る)か、または浪費家(垂れ流し)かという両極端になる。

他にも"出す・出さない"に関わるものがあり、言葉、感情などもそうである。

言葉・声を出す・出さない → 言う・言わない となり、おしゃべりか無口になる。

言葉・声を出す事に障害があると、吃音にもなるだろう。

感情の表出が下手であったり不適切であると、無表情であったり、泣くべきとことで泣けないなどとなる。

これら肛門期に養育者とのトイレット・トレーニングのやり取りの中で子どもは学習する。

ケチな吝嗇家は、我慢させ、抑える事を教える。

だらしがない養育者は、おむつが濡れていようが汚れようが垂れ流しのままにする、これが浪費家を生む。

おむつを取り替える時期が不適切である。

反対に、排泄を厳しく管理しコントロールしたい人は汚れることを嫌うため、たびたびおむつの中を見る。

子どもは何度も見られると、自然にそこに意識が行く。

これがこだわりや執着心を生む。

ちょっとしたことにもこだわるようになり、それが何度も手を洗う行為や、人の言ったことが気になってこびり付いてしまう。

こうして養育者(母)の心が、子どもの心に影響を及ぼす。

たかが "トイレット・トレーニング"、されど "トイレット・トレーニング" である。


理論を振り返り学ぶたび、自分の無知を知る。

同時に、知ることの喜びも知った、精神分析の世界である。


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