分析家の独り言 367 (自分を見つめ 知る)
子どもの様々な問題で、そのお母さんが分析に来られる。
やはり多いのは、不登校、ひきこもり、非行の問題である。
ひきこもりも非行も、子どもの行動の違いはあるが、根っこは一緒といつも私は言う。
親は良かれ思って、子ども進む道を親の想いでレールを引く。
そこには、親の欲望があり、子どもは親の欲望で動かされる。
小さい頃はそれでいけるが、思春期あたりになると子どもも考える。
このまま親の言うとおりにしていて、自分はいいのだろうかと。
ふと立ち止まって考える。
親の言う事と、自分のしたい事がズレ、そうそう親の言いなりにはなれない。
こう子どもが感じることは正常である。
しかし親に言っても通じないと子どもが思えば、不登校や、服装の乱れ、帰宅時間が遅くなるなど
何かしら行動に出るしかない。
子どもも言葉で通じるなら、それにこしたことはないはずである。
しかし、それほどまでに子どもは親が自分を理解しないだろうとあきらめている。
コミュニケーションは大事である。
コミュニケーションが愛着を理解を生む。
また、親は自分の価値を欲望を子どもに押し付けたい無意識があることを知っておくこと。
自分と子どもはこの世に生まれた時から別個の存在であり、親が良いと思う事と、子どもが良いと思う事、したい事とは違い、それで当たり前であることをしっかり認識しておく。
子どもの問題で分析に来られ、子どもの話しをしながら親(母親)が自分自身の事を振り返り出す。
分析と分析の間に、自分で考えるクライアントがいる。
気付きが早く、子どもへのオールOKもそれなりにしてもらえるので、子どもの変化が見える。
小さな変化の積み重ねが大きな変化につながる。
大したものだと感心する。
やはり自分を見つめること、知ることが大切と思う。
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