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2010年8月 4日 (水)

分析家の独り言 379 (オールOKするお母さん達にエールを送る)

クライアントは子どもの何らかの問題に悩み、ラカン精神科学研究所のホームページや各サイトを見たり、知人から紹介されて精神分析を受けに来られる。

子どもの問題であると、幼児・児童であろうが、十代・二十代・三十歳代であろうが、母親に子どもの状況を聴き、『オールOK』で子どもに対応してもらう。

なぜ『オールOK』するのか納得いくように説明し、具体的にアドバイスする。

しかし、、「オールOKし、子どもを受け入れ世話してください」と言っても、「私には私の人生があります」、「もう、子どもに振り回されるのは嫌です」とか、「それをしていたのでは、私は仕事を出来ません」などと言う人達がいる。

もう一方では、出来ればやりたくないが、どうやら『オールOK』するしかないらしいと思い、精神分析を受け、子どもに対応する母親達がいる。

人、様々である。

電話での問い合わせで、「先生は、どこの大学で、どういう先生のもとで勉強されたんですか」とか、「子どもにはちゃんとした精神科でカウンセリングを受けさせたい」と言われる方もいる。

有名大学を出たわけでもなく、社会的ネームバリューがあるわけでもない無名の私に、1時間1万円の分析料を払って、分析を受けにくるクライアント達がいることは奇跡かもしれない。

クライアントは、子どもに『オールOK』を実践していくが、日々子どもに接する中でいろいろな疑問や迷いが出てくる。

「本当にオールOKしていて良いのだろうか」、「いつまでオールOKをするのだろう」、「もしかすると、一生私は子どもの言いなりにならなければいけないのではないか」、「こんな事まで子どもに言われてオールOKをするのか」・・・など。

そういう疑問や迷いを個人の分析や、子育て相談室で質問される。

それに答え、説明していくと、クライアントである母親は皆さん言われる、「ここで聴くと、オールOKしようと思うが、また実際にやっていくと腹が立ったり、イライラしてしまい、失敗する」と。

そこには対応する母親の無意識(コンプレックス)が大きく関与するため、それは当然であり、仕方のない事。

「オールOKしてください」と言って、クライアントが「はい、わかりました」と言って何の抵抗もなくできるのなら誰も苦労しない。

そう出来るなら、もっと世の中に『オールOK!子育て法』が広まっているだろうし、対応する母親の分析も、子育て相談室も必要ない。

にもかかわらず、苦悩しながらも子どもに『オールOK』しようとするクライアントは素晴らしいと思うと共に、たまらなく愛しいと思う。

私も通って来た道であり、クライアントの苦悩は充分理解できる。

「何とか頑張って」と心の中で叫ぶ。

必ずその先には、子どもとの良好な関係を築き、苦労が報われる日がくる。

迷いながらも子どもに『オールOK』しようとするクライアント達をどうして支える事が出来るかを考える。

そして、私は無意識になど負けたくないと思う。


http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://lacan-msl.com/mailmaga/ メルマガ:子育て相談室便り

http://www.takeda-msl.com/seibu/ 「子育て相談会 池袋コミュニティカレッジ」 月刊 精神分析 2010年08月号

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