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2010年8月 6日 (金)

分析家の独り言 380 (8月大阪子育て相談室より)

大阪で毎月1回『子育て相談室』を開いている。

子どものひきこもりや非行で悩むお母さん方が参加されている。

子どもへの『オールOK』を聞いて、実践しているお母さんの話し。

子どもに頼まれて、夜中にジュースや食べ物を買いに行くことがあるという。

非行の子ども達の行動に多いのは、友達を家に連れてくるケース。

いわゆる非行仲間が、夜中つるんで家でたむろする。

子どもの部屋で夜中に大きな声で話したり、騒ぐこともある。

当然、親は近所迷惑になるし、自分もゆっくり寝られず、できれば友達には来てほしくない。

お母さんの気持ちはよくわかる。

しかし、荒れ出した子ども達は、親の言う事はまずきかない。

そして『オールOK』だからそれも許容する。

思春期非行に走り出した子どもにとって友達は同じ寂しさや親への不満を持った仲間である。

子どもにとって、その友達を悪く言われたり否定されるのは、自分を否定されるようなもの。

だから、子どもの友達ごと世話する事になる。

子どもに欲しいと言われたものを、自転車で買いに走ると言う。

「子どもに言われた通り動きましょう」「子どもに振り回されてください」と私は言う。

なぜそうするか、理論的に『子育て相談室』の中で説明しているので、そのお母さんは子どもに言われた通りに動いている。

すると、荒れていた子どもから、そうして動く母親を想いやる言葉が出ることがある。

また、非行仲間の子ども達も、複雑な家庭環境や様々な問題を抱え、親にしっかり対応されていない寂しい子ども達である。

家にくれば、自分の子どもだけでなく、友達の分もご飯を用意する。

よくやっていると感心する。

話を聞いていた初めて参加の非行の子どもに悩むお母さんは、「自分は優しい方と思っていたが、違っていた」と言われた。

周りからは、「そんな甘い事をしているから子どもがつけ上がるんだ」とか、「もっと厳しくしないといけない」とか言われる。

ならば、子どもに厳しくして、叩いてでも言うことを聞かせればよくなるのか、いや良くはならない。

お母さん方は、世間の常識とも戦わなければならない。

そんなお母さん方の悩みを聴き、話し合い、また優しい気持ちで子どもに接っしてもらえるようにと願いながらこの日も2時間の相談室を終えた。


http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/ 不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/hikou/ 非行・家庭内暴力に悩む方々へのページ

http://www.takeda-msl.com/seibu/ 「子育て相談会 池袋コミュニティカレッジ」 月刊 精神分析 2010年08月号

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