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2010年10月14日 (木)

分析家の独り言 391 (退行)

ある時、子どもが赤ちゃん返りすることがある。

これを「退行」という。

防衛法の一つでもあり、「現実からの逃避として、発達のより以前の状態や機能様式への逆戻り」である。

その年齢に相応しく出来ていた事をしなくなり、幼児のように甘えたり、身体的接触を求めたり、母親のそばを離れようとしなくなったりする。

一般によくあるのは、下の兄弟が生まれた事で、お兄ちゃんお姉ちゃんになった子どもが赤ちゃん返りし、哺乳瓶でミルクをに飲みだしたり、母親に纏わり付くなど。

これは、10歳代、20歳代、30歳代でも起こりうる。

精神分析では、クライアントが自ら退行する場合もある。

これは自己治療の試みと言える。

また、不登校・ひきこもり、うつなどの状態にあるクライアントに、その母親が世話することで退行した状態をつくることもある。

「オールOK」する事は、子どもが退行出来る環境をつくっているとも言える。

非行の子どもに「オールOK」する中で、10代後半の息子が、「僕ちゃんちゃい(3歳)」と言ったり、いきなり母親の膝に座ったり、またある時は、トイレの後母親に「うんこ見て」と言うことがあった。

不登校など何らかの問題に対応し「オールOK」するうち、母親に添い寝を求めたり、お風呂に一緒に入りたいと言う子もいる。

他にも、母親と一緒に小学校の時のドリルをやったり、御飯を作ったり、ゲームをしたり、常に母が視野の範囲にいて同じ空間に居る事を求めたり、抱っこや膝の上に座るなど、いろいるなケースがある。

肉体の年齢に相応しくない要求と行動に、周りの者は驚く。

しかしこれは、子どもの自我の取り返しの行為である。

欠けた乳幼児時代をそのものとして取り返す行為であるため、親ことに母親がしっかり世話をし応えていけば、子どもの心は満たされ成長していく。

親はこのままずっと、子どもの要求と甘えを聴き続けなければいけないと思うのだろう。

そのまま幼児的状態に留まり続ける事はない。

ところが精神的医療機関やカウンセラー、相談機関などで、子どもの退行をいけないという事があると聞いた。

子どもが退行するのは、親を頼り信頼して、「応えてくれるだろう」、「応えてくれるかもしれない」とういう期待のもとに出して来る事。

それを、子どもの単なる甘えとしか見ないのか、「退行させてはいけない」と言うとは・・・残念。

子どもなりに勇気を持って意を決して表現したのに、その要求を蹴られ否定されたとしたら、折角の機会を逃したことになる。

理論・真理を知らないと対応を謝り、こうしてチャンスを無駄にしてしまう。

世間一般に言われる事が必ずしも正しい事ではない。

真理を知る事であると、精神分析の世界を知って思う。

クライアント達も言う、「こんな事ならもっと早くに、精神分析をこの理論を知っておきたかった」と。

全く同感である。


http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/ 不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/hikou/ 非行・家庭内暴力に悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/mailmaga/ メルマガ:子育て相談室便り

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