« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成23年2月) | トップページ | 大阪 子育て相談室 日程のお知らせ(平成23年3月) »

2011年2月27日 (日)

金谷氏今月のメッセージ (平成23年2月)

以下は分析家仲間の真理攫取(金谷)氏のHPにある今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。

テーマ

「伝承」

 古来から人間は何かと子孫達に伝えたいと言う欲望がある。
古代エジプトのヒエログリフなどに見られる象形文字は、何かを伝えようとしたものであるが、時代の変遷までも予測できなかったのだろう。故に後の人間が理解するのに困難である。

同じ様にお釈迦様が弟子達に伝えた仏の教を、弟子達があまりにも尊い教えなので書き残し、伝えようとしたお経などは難解である。

 しかし変化し発展した今でも残っているのは、伝えようとしたお釈迦様の意思と書き残してまでも、伝えたいと言う弟子達の意志の強さであろう。

 一般の人でも会社にあっては社訓・家にあっては家訓・等を伝え残している人達もいる。
一代では成しえなかった事などは、子孫に託したいと強く思う人もいる。
これは表に出ている意識上のことであるが、心理学では真に伝えようとする事は無意識にあると観る。
それは結果として現象化とし意識上に現れてくる。

 今、NHK大河ドラマ「江」が放映されているがその江というヒロインの中に父の思いがひしと伝わってくる。

 有力武将の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などがあまりにも有名なので、その影に隠れてあまり名前は知られていない「江」の父親(近江国・小谷城主浅井長政は、信長の妹・お市と結婚し勢力を増した。

しかし長政は、朝倉義景と結んで信長と戦うことになり、姉川の戦で大敗し小谷城で自刃。
長政は、お市との間に長姉・茶々〔後に秀吉の側室になった淀殿〕
次姉・初〔後に高脇高次の正室常高院〕三女の江〔崇源院〕がいた。

信長に破れ長政は自らの命は助からぬと知った時、お市と三姉妹を道連れにせず、生きる事を選ばせた。

 ここに長政の無意識の願いを見た。お市は生きる事を選び、長政の意思を継ぎ実現する為に長政の死後、柴田勝家と再婚するが勝家も秀吉に滅ぼされる。
この時お市は三姉妹に生きる事を伝え、自身は勝家と共に自刃する。


 長政自らが出来なかった天下統一・平穏で民が安心して暮らせる国づくり、これを三姉妹に託したと思われる。
父親の真意を妻であるお市が受け取り、子ども達に伝えた繋いだのである。

江はその意思を、佐治一成と婚姻、次に羽柴秀勝と再婚、最後に2代将軍・徳川秀忠と再婚し千姫を産み、3代将軍家光を産み繋いだ。

徳川将軍・御台所〔正室〕で将軍の生母となったのは、後にも先にも崇源院だけである。

子供はほかに一男4女を儲けた。

 長男は3代将軍で、5女の徳川和子〔まさこ〕は御水尾天皇の中宮になり第109代明正天皇の母〔東福門院〕になった。

ここまでの道のりの結果は、長政の本心ではないかと考えられる。

子供を通して天下を取り、天皇にもなった。

この様な実現の仕方もあるのだと。

 日本には世襲制度があり、世嗣は男子と勝手に決め、女子を軽んじ男子を重んじる、とんでもない制度が出来てしまっているが、お市・江に関しては、女性でも充分世嗣の役割が出来る事を証明したと言える。

 誰が家を名前を継ぐかではなく、しっかりと意思を継いで行けるかと言うことにある。

京都東山にある養源院は、淀殿が秀吉に願って父・浅井長政の供養の為に創建した。1619年火災により焼失してしまったのだが徳川秀忠の正室崇源院〔江〕の願いにより再興され、以後は徳川家の菩提所になった。

 私は血天井を一度見たくて養源院を訪れた。まづ山門を潜ると真っ直ぐになだらかな上り坂の参道に立ったとき、娘達の父への尊敬と優しい愛を感じ取った。

奥へと進み、本堂は伏見城の殿舎を移築したもの、家康の家来・鳥居元忠以下1000人が城を死守し、最後に自刃した廊下の板の間を供養の為に天井に使ったと伺った。見上げると今も生々しい血の痕が残っているのが見え当時の悲惨な状況を物語っている。

座敷の中正面には俵屋宗達作の虎の襖絵があり、この虎の目は何処から見ても正面から見てる様に見える。

親のまなざしはこうあって欲しいもの。いつも見守られている安心感がある。など色々感じさせられる京都だったが、長い歴史の中で多くのものを伝えてもらっている事、受け継いだ我々はそれを生かしているのだろうかとも考えさせられた。

 命を懸けて残してもらったものを日頃忘れてはいないだろうか、私は精神分析を知り学んだ事により、過去の人々が本当に伝えたかった事、それを如何に伝えていくべきであるか考え、やはり結論は親が子供に伝える事が一番いいのである伝えられる親であってほしいと願う。
いつも母親の役割の重要性・父親の役割の大切さを語っているがどれだけ伝わっているのだろうか。でも私はずっと伝えて行くだけです。

人間は人間を知って、人間として生きて行き、人間を残して、一生を終える。ダイナミズムの生涯だと思う。 
          
                      真理攫取  


http://www.k5.dion.ne.jp/~kanaya/index.htm金谷精神療法研究所

http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページもご覧ください

« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成23年2月) | トップページ | 大阪 子育て相談室 日程のお知らせ(平成23年3月) »

おすすめサイト」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 金谷氏今月のメッセージ (平成23年2月):

« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成23年2月) | トップページ | 大阪 子育て相談室 日程のお知らせ(平成23年3月) »

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ