« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成23年5月) | トップページ | ラカン精神科学研究所メールマガジン 第15号(2011年6月1日)発行のお知らせ »

2011年5月27日 (金)

金谷氏今月のメッセージ (平成23年4月)

以下は分析家仲間の真理攫取(金谷)氏のHPにある今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。

テーマ 寄る辺無き存在

 人間、最初は何もわからない、何も出来ない、自らの力では何一つ出来ない状態で産まれてくる。

母親の世話なくして生きて行くことは出来ない。

何をするにも抱っこしてもらわなければ移動も出来ない。

それよりも食べる事すら出来ない。食事といえば「母乳」である。

これは母親の胸についているため、母親の意思決定なくしては口にする事が出来ない。

そして食べれば、排泄が必然的に起こる。それも自分では処理できない。おしめをあてがわれ、それで排泄する。

当然、取替え無ければならない。

これも母親の手を煩わせる事になる。

 もう一つ睡眠問題がある。まだ時間概念がない赤ちゃんには、いつ寝て、いつ起きると言う事を決めることが出来ない。

寝たいときに寝て、起きたい時に起きる。であるならばそれに合わせて、寝かせてくれたり、起きた時にあやしてくれる人が必要である。

やはりすべて母の手に身を委ねるのが最適であり、委ねなければならない。この状態をフロイトは「寄る辺無き存在」といった。

 これらの事を見れば解るように、いかに母の手を必要とし、母に世話を受けなければ生きて行くことが出来ないか。

これほどまでにかかわっているのであるならば、絶対的に母親の影響を受けずに育つ事は不可能といわざるを得ない。

言ってみれば、良くなるも悪くなるのも母親しだいと言うことになる。そうなると母親は、正しい子育てを見に付けていかなければならない。

そうでない限り、自らの力で生きて行くことが出来ないし、子供は正しく育つと言うことは到底ありえない。

 それなのに、現実どこにも母親教室や学校が存在しない。

教育の場の小学校・中学校・高等学校と見ても、それらしきものはない。

では、大学に教育学部は存在するが母親の勉強する所ではない。

人間の子供をしっかりとした人間に、育てていかなければならない重要な事なのに、伝承という不確かなもので大切な子供を育てている。

誰も疑問に思う事無く、誰も不安を訴える事もないのが恐ろしい。

母親という国家資格があっても良いと思う。

 さらに精神分析を学べば、全ての病気や災いは胎教を含め、子育ての不十分さが原因であると解る。

しかし、中々ここに原因があると伝えたとしても、直ぐに受け入れられないだろう。

特に、母親は自分に原因があると認める事は、自分がだめ人間だと認める事になると、思い込んでしまう人がほとんどである。

それを伝えたとしても理解してもらえない現実がある。

折角相談に来る機会を得ても、他に原因があるはずと思い離れていってしまう。

 そんな中でも信じて、改めた小数の奇特な母親は、思いもつかないすばらしい自分の子供と出会うと言う結果が得られた。

自分の考えとは、真逆の理論 (育てなおしも含め母親は子供の要求に対しall okする) で子育て、世間の常識と戦いながら打ち勝った結果、そこに自分が望んでいた理想の子供の姿を見る事なる。


 先般、起こった東北地方を襲った大震災・一瞬にして努力して積み上げてきたものを奪っていく。

人の命までも、ただ生きても家・車・仕事と生きて行くためのものは全てなくなってしまった。

しかし、体と命が残った。一から出直しと頑張っている。

であるならば、人間に取って大切なものは家・車・お金ではない。

どんな事になっても、生きて行く力を持つ事にある。そんな力こそ親が子供を育てていく苦労と同じである。

人間にそんな力を持てるよう育てていくには、正しい子育てで子供を育て、どんな事があっても、あきらめない姿を母親が見せていくと子供には分かる。

いつも側に居てくれる、暖かくてずっと優しく見守ってくれる母親が「寄る辺無き存在」の子供を立派に、一人で生きて行く人間に育てる事が出来る。

この母親の能力を十分に発揮して欲しいと心から願う。

                      真理攫取


http://www.k5.dion.ne.jp/~kanaya/index.htm金谷精神療法研究所

http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページもご覧ください

« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成23年5月) | トップページ | ラカン精神科学研究所メールマガジン 第15号(2011年6月1日)発行のお知らせ »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 金谷氏今月のメッセージ (平成23年4月):

« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成23年5月) | トップページ | ラカン精神科学研究所メールマガジン 第15号(2011年6月1日)発行のお知らせ »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ