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2011年8月19日 (金)

分析家の独り言 408 (人間が人間で無い物にされている:言葉・会話)

子どもは親に自分の要求や感情を言う。

それを親がどう受け取るか。

例えば、「ジュース取って」と子どもが言う。

親が「はい」と言って、ジュースを子どもに与えたなら、子どもの言葉は通じた事になり、要求も満たされた。

ところが、「自分で取りなさい」、「自分で出来るでしょう」、「お母さん、今忙しいの、後でね」、「またジュース飲むの、いい加減にしなさい」、「お茶にしときなさい」等と言われる。

すると、言葉が通じず会話がかみ合わない。

子どもは、自分は日本語をしゃべっているのに通じず、日常的に繰り返されていくうち、人間で無い物になっていく。

子どもが小さければ小さいほど、親の存在は絶大で絶対的力を持つ。

まだ自我が未成熟な子どもは、自分の言葉を正確に受け取らない親の方が間違っているとは思えない。

子どもは自分のどこかが間違っているのではないか・・・と思い、受け入れられない自分を否定してしていく。

日々、子どもの言葉が親に受け入れられず、更に自己否定が増していく。

自分の言葉にも自信が持てなくなり、親以外の人に話すことも躊躇するようになる。

そうして、ますます自分を出せなくなる。

言えない、感情を出せない、そして動けなくなる、ひきこもる。

子どもが言う事を正確に聞きましょう。

簡単なようで、コンプレックスを抱えた親にには難しい事である。

親自身が、その親にどれだけ自分の言いたいことが言えたか、受け入れられたか。

自分を振り返り、人間として扱われたか。

言葉が通じなければ、どちらかが人間で無い物になる。

弱い立場の子どもが人間で無い物になっている。

人間で無い物にされた子どもが、大人なって親になり、我が子を人間で無い物にしている。


分析はこの連鎖を断ち切り、人間で無い物にされた人が、「私は人間だ」と叫び、人間になる場所である。 (つづく)


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