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2011年9月24日 (土)

分析家の独り言 412 (非行:自他を知ること)

子どもの非行の問題で相談・分析を受けられる方も多い。

現象的にはひきこもりと逆であるが、その根にあるものは同じである。

満たされない子どもの心、更に育ってくる過程での傷付き、母性喪失・母性剥奪がある。

もちろん母親だけではなく、父親の役目も大きい。


それまでいい子だった子どもが、学校を休むようになり、友達とつるんで帰宅時間が遅くなる。

その内に朝帰りするようになり、友達の家や野宿するなどして何日か家に帰らなくなる。

そうかと思うと友達を連れて帰ってくる。

喫煙飲酒も始まる。

万引きや自転車バイクを盗み、警察に保護されたり呼び出しが来ることもある。

女の子は、年齢を誤魔化して水商売で働く子もいる。

様々な危険が子ども達のすぐ近くで口をあけて待っている。

薬物に手を染めていく場合もある。

注意をすると余計に荒れ、逆効果になる。


子どもは親に対する不満を言葉で言えればいいが、言っても通じない、無駄だとわかっているので、非行という行動で表す。

親自身が育ってくる過程で、子どもと同じように傷ついたり、不満、怒りを抱えているが、それはほとんど無意識であるため、自分でしっかり認識することは難しい。

人は無意識のままに子育てをし、自分のコピーをつくっていく。

無意識は再生されるため、見事に世代間連鎖していく。

この悪しき連鎖を自分の所で止めたいと気付いて分析に来られる母親達がいる。

子どもを何とかしようと思うなら、まず親が自分を見つめ変える事だと気付いて。

わかってはいても、実際に取り組むには覚悟がいり、二の足を踏む人も多い。

自分を知った分だけ、他者を子どもを理解できる。

子どもを責めるのではなく、理解し受け入れ愛着を向けること。

そんなことを親である私達はされただろうか。

されたのなら、何の苦もなく自然に子どもを理解し受け入れ愛着行動を示せる。

そうして育った子どもは非行やひきこもりにはならない。

親は親なりに子どもの事を思い育てたが、子どもに何らかの問題がでるのは、正しい母性を知らず自分がされたように育てた結果と言える。

自分の間違い、思い込み、無知を知る勇気を持ってば、人生は好転する。


最近も、「70年生きてきて、そんなこととは知らなかった」というクライアントの言葉を聞いた。


     インテグレーター(精神分析家) 安情共恵


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