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2011年11月23日 (水)

分析家の独り言 416 (大王製紙前会長による巨額借り入れ事件)

総合製紙大手・大王製紙の前会長による子会社からの巨額借り入れ問題で、東京地検特捜部は22日、私的な借り入れで子会社に巨額の損害を与えた会社法違反(特別背任)容疑で前会長の井川意高(もとたか)容疑者(47)を逮捕した。

前会長が子会社から引き出した計約106億円の大半は海外のカジノ賭博で使われたとみられ、前会長は大筋で容疑を認めているという。

井川容疑者は、小学校卒業までを大王製紙・四国本社のある愛媛県で育ち、その後は家族と共に東京に引っ越した。

小学生時代から東京の学習塾に飛行機で通い、東大法学部卒業後大王製紙(株)入社。


106億円にものぼる多額のお金をカジノ賭博に私的に流用したというのは、精神の発達から言えば自他未分化な赤ちゃんである。

全くの私的財産なら、個人がどの様に使おうが問題はない。

しかし、子会社からの私的借入によって巨額の損失を与える事は、社会的に違法である。

新生児はまだ、母を自分とは別の対象とは認識できず、母との一体感の中にいる。

そこから授乳やおむつの取り換え、入浴などの世話や抱っこを通して、母は自分とは別の存在であるという認識にいたる。

それには、母による献身的配慮による世話が必要である。

それが無かったり中途半端であると、精神的に母と分離する事が出来ず、心の構造として自分は自分、人は人という見方が出来ない。

そのため、自分の自由にして良いお金と、他者や会社組織として自分が私的に使ってはいけないお金の区別が出来なくなる。

大学を出て、会社のトップについてはいたが、していい事と悪い事の判断が出来ていない。


学歴が高く社会的地位があることと、精神的に成長することとは別である事がよくわかる。

井川容疑者の場合は巨額なお金の私的流用であったが、我々も程度の差はあれ、自分の思っている事は他者も同じように思うはずと思い込んでいたりするなど、自分と他者の存在をはっきり区別していると言えるか見なおしてみてはどうか。

特に親は、自分とは別の子どもの存在として尊重出来ているだろうか。

親の思い通りにさせたい、して欲しい、それが子どもの幸せだと思い込んでいることはないか。

子どもの感じ方、考え、意志、欲望を聞いて大切に尊重していきたいものである。


          インテグレーター(精神分析家) 安情共恵


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