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2011年12月31日 (土)

分析家の独り言 419 (2011年の終わりに)

人生は選択と決断の連続である。

何かを選ぶということは、それ以外のことを捨て諦めることにもなる。

大抵の場合、手に何かを握りながら、別の物を同時にはつかめない。

握っているものを手放して、新たに選んだものをつかむ。

決められず立ち止まり、どの道を選ぼうか迷う事がある。

それでも、時間が迫り何らかの答えを出さなければならない。

自分というものをしっかり持っていないと、人に周りに流されてしまう。

つい楽な道、慣れ親しんだ道を選択しがちになる。

新しい事に向かうには勇気がいる。

不安が頭をもたげ、冒険をせず安全な道を行きたくなる。

しかし、今までの自分を打ち破り、新しい事に挑戦すべき時がある。

人生の中に何度かそういう時があり、それに乗るか止めるかで生き方が大きく変わる。

それが無謀な挑戦なのか、新しい自分を切り開く正しい挑戦か、その判断に迷う。

決断する時必要なのは、「こうする」と自分で決める意志である。

不安が強いとどうしても、尻込みしてしまう。

人間にとって厄介なものの一つに「不安」がある。

不安があるため何かを始めようとするとマイナス思考が働き、プラスのイメージがしにくい。

この不安を払拭するのは、自分への信頼と自信。

これがまた難しい問題ではある。

これは、精神分析によって自分を見つめ語り気付き、自分の尊厳の回復を目指すことによって得られる。

多くの人が、引越し・進路・転職・結婚・離婚など、人生の岐路に立ったとき悩み迷うことだろう。

前に進むには、自分はどういう人間になりいのか、その自我理想をえがき、そうなるためには今どう行動するかを常に考える事。


私事だが、1994年(36歳)から精神分析に触れ17年余り。

2011年の終わりにあたって、自分を振り返ると、よくここまで来たなという想いと、まだここかという二つの想いがある。

コツコツ積み重ねた事が過去の集積となり、未来は今の積み重ねの先に開けるものだから、精神分析がいう「今ここに生きる」事を大切にする。

過去と未来を区切る「今」をどう生きるかである。

逃げ腰では道は開けない。

「無意識に負けず、常に前へ、なりたい自分を目指して行こう」、と自分に言う。

   インテグレーター(精神分析家) 安情共恵


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