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2012年1月29日 (日)

金谷氏今月のメッセージ (平成24年1月)

以下は分析家仲間の拈湧笑界(金谷)氏のHPにある今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。


テーマ「母子関係の重大さ」

 人間は、母親なくしては生まれ出る事も生きて行く事も出来ない。

分析治療に係っていけば行くほど、母親との問題の重大さを痛感する。

 母との関係の苦しみを20歳を過ぎても、老人という年齢に近づいても、身体や精神に響き表現し症状に出す。

身体で表すと病になり、精神で表すと神経症(うつ状態など)で重症になれば精神病にまで至る。

母親との問題がそんな風な状態になるとは、と誰も思わないだろうし信じも難い。

しかし、経験した人は身にしみて理解出来る。

母子関係が問題になるのは、人間が何も解らず何も出来ず、何も認識する事が出来ない状態でこの世に産み落とされるからである。

野生動物の赤ちゃんであったなら、母親がいなければ直ぐに、天敵に遣られるか餓死するだろう。

でも人間の子供も本来は同じなのである。

フロイト曰く「寄る辺なき存在」と表現した通りなのである。

何も出来ないから母親に頼るしかない。でもそれも子供の意志ではなく何をされているのか、誰がしているのかと言うことさえわからないものなのである。

 例え嫌な事をされても、嫌だと感じていても言えない。思い通りにしてもらいたいと思っても、伝える手段が無い。


 あるクライアンの見た温泉の光景なのですが、お母さんとおばあちゃんと孫が浴槽の中にいる。

子供はまだ2才ぐらい。若い母親が子供に「お座りして」。次におばあちゃんが言う。「座ってお湯の中に浸かって」と。母が又言う「私みたいに座ってごらん」子供は黙って二人睨んでいる。

母と婆が交互に同じ事を言う。子供は母の前のお湯をぴしゃんと叩く、如何にも怒っているのである。でも、まだ言葉もおぼつかない小さな子にふたりの攻撃は止まない。

しまいに子供は二人に背を向けた。が、何度も何度もしつこく母と婆は繰り返す。怒りがピークになり、子供は体を大きく振り「嫌だ」表現で訴えた。

見ている人も別に普通の光景の様に気付かないだろう。子供は中々頑張っている。だがそんな訴えなど気にも留める事無く攻撃はまだまだ続く事だろう。


ほとんどの方も経験があるのでは。これは子供にとって攻撃なのである。母親は良かれと思ってした事であっても、子供は不快に感じた。

が、ほとんどの場合しかたなく、されるがままに身を委ねるしかない。たび重なる不快感を持ったままどうする事も出来ない、最悪の状態がつづく。その思いを母親は知らず、そのまま改善されないまま成長していく。

 その後言葉に出会う。

今まで音として聞いていたものが、雑音以外の別の音を言葉だと知るのである。母の真似をしながら言葉を覚えていく。

 又ここで次なる苦しみに出会う事になる。

言葉の意味が理解出来ない為、言語表象とは別に音の響きによっても意味が有るように感じてしまうのである。

 例えば「勝手にしなさい」を強い口調で言う。

言葉の意味は、勝手にしても良いと言ってる。が、音はダメだと言ってるように思う。子供はどう判断していいのか苦しむ。

言葉に出会ってしまったばかりにこれから先、ずっと母親の言語攻撃が続く。

「早く起きなさい・歯磨きしなさい・早ご飯食べなさい・早くしなさいお友達を待たせてはだめよ・忘れ物は無い?車に気をつけて!・宿題しなさい・テレビばっかり見ないで早くご飯にしなさい・お風呂に入りなさい・ゲームを止めて早く寝なさい」

寝るまで止まる事のない指示命令。

これは実に五月蝿いとしか聞こえない。

自分の為に親切に言ってくれているなど、決して子供は思わないから人の言う事に耳を傾ける大人には成長しないのである。

 言葉には優しい言葉・柔らかい言葉・温かい言葉・よく分かる言葉などの反面に、厳しい言葉・激しい言葉・冷たい言葉・支離滅裂な言葉が存在する。

優しい言葉を使う母と、つめたい言葉を使う母との元で育った子供が同じ様に成長するはずが無いのである。

どっちが良いかは周知の如くである。

おまけに世話もしない・言う事は否定的な事ばかり・要求には真面目に答えてくれない。などの様な母親の対応で、子供が真実の言葉を使いまわりに配慮できる大人に育つであろうか。

 子供が育つ環境とは、優しさの中で何を言っても怒らない、何でも聞いてくれる、いつも母が側に居ることが絶対必要条件。

抱っこと・まなざし・優しい言葉で育てていけば、自然と子供の持っている能力が発揮され思い通りの人生を歩めるように成長するのである。

むろん反対をやれば、心を病み社会不適応になって最後は悲惨な結末を向える事になる。今やこんな病める大人が増え、親になり自立出来ない子に育てているのである。

信じるやいなや。子供は母親の育て方一つ、子供の人生が決まってしまう。果たして幸せに成るか、不幸になるか、母親の手の内にある。

解ろうと学んでほしい。素直に受け入れて、子供の理想的なお母さんになって頂きたい。

笑顔で母子共に幸福へと願う毎日です。

   拈湧 笑界・ねんゆ しょうかい
   (新インテグレーターネイム)


http://www.k5.dion.ne.jp/~kanaya/index.htm金谷精神療法研究所

http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページもご覧ください

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