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2012年1月13日 (金)

分析家の独り言 422 (無意識の形成、自分を知る)

我々には育て来る過程で様々な記憶がある。

しかし精神分析の場面で出会うのは、クライアントの「記憶にありません」「覚えていません」という言葉である。


例えば、小さい神社のお祭りで迷子になった事があるとする。

すると、大人になって神社に行くと気持ち悪くなったり、神社に行くのに抵抗や嫌悪感が生じる。

迷子になる前は、神社のお祭で出店が出て、そこが楽しかった。

ところがある時迷子になって非常に不安だったが、その時の事を抑圧して忘れていたとする。

迷子になった不安を忘れているため、その人は、「私は神社にいくと気持ち悪くなる」としか思えない。

迷子になった時の見捨てられ、置き去りにされた不安や恐怖は忘れ去られ、マイナスの情動だけが残る。

子どもが迷子になるのは、親のまなざしがなかった事による。

子どもは興味関心のある所に突き進んでいく、それが子どもである

その子に合わせて、その子をしっかり見ていれば迷子になることない。

迷子になった子どもを怒るのではなく、迷子にした=子どもをしっかり見ておかなかった親の配慮の無さが招いた結果ではないか。

親のそばを離れるなと言っても、子どもは興味のある方に惹かれ行こうとするのが普通である。

その子どもの興味に付き合ってやるのが親である。


またある人は、神社のお祭が嫌いだと言う。

よくよく記憶を辿り、なぜ嫌いなのかを考えていくと、良い思いでがないからだと言う。

子ども心にワクワクしながらお祭りに行ったが、思い出すのは親に何も買ってもらえなかった事。

神社のお祭では、通用より物の値段が高く、どれを言っても「他で買えばもっと安い」と言われ買ってもらえなかった。

たまのお祭りくらい、お面だ綿菓子だと欲しい物を買ってもらえたなら、その人にとってお祭りは楽しい場所になっていただろう。

それとは反対に、お祭りは欲望を断念させられた嫌な場所となった。


このように人によって養育状況、環境、親が違うため、無意識(コンプレックス)の内容も全て違う。

機械的にパソコンにデーターを打ち込んで、ポンと答えが出るようなものではない。

精神分析はその人その人に応じてその無意識をみていく。

理解と共感、尊重、受容的態度によって丁寧に話を聴いていくと、クライアントは少しずつ忘れていた事を思い出し語りだす。

クライアントは語るごとに自分を知っていき、自分を理解した分子どもや他者を理解出来るようになる。

クライアントが母親であれば、子どもを理解出来るようになる。

クライアントはインテグレーター(精神分析家)との間で経験した理解と共感、尊重、受容的態度を、他者である子どもに向けられるようになる。

そして、子どもに変化が見られ、自分も生きやすくなる。


    インテグレーター(精神分析家) 安情共恵

精神分析、子育てに関する詳細は下記のホームページやサイトをご覧下さい。
                    ↓
http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法のページ

http://indoor.lacan-msl.com/ 不登校・ひきこもりに悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/hikou/ 非行・家庭内暴力に悩む方々へのページ

http://lacan-msl.com/mailmaga/ メルマガ:子育て相談室便り

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