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2012年2月 9日 (木)

分析家の独り言 425 (育て直し)

ある時、娘が小さい時の事を思い出して話をして来た。

娘は卵を割るといって冷蔵庫から卵を出した。

ボール遊びのようにその卵をほうり投げていた。

少し高く投げすぎて卵をつかみそこね、床に落とし割ってしまった。

その時私は娘に、「もう二度とあんたに卵は割らせない」と言って怒ったという。

残念ながら私はこの事を覚えていない。

しかし昔の私ならそう言っただろうと思う。

なんと極端な考えだと、今なら自覚し反省出来る。

ボールを投げるかのように卵を投げてはキャッチしていた、まだ小さな娘。

手が滑ったか、つかみそこねて卵を割ってしまった娘に、なぜもっと優しく声をかけてやれなかったのか。

せめて「食べ物で遊ぶのはやめようね。これから気をつけて」とでも言えばよかった。

それを「二度と卵を割るな」と言えば、娘にすればそんなにいけない大変な事をしたのかと思い、

「失敗は許されない」、「また失敗したら大変だ」となっただろう。

失敗を極端に恐れる臆病な子にしてしまったのはこの私だった。

そういえば私自身もよく怒られて育った。

おそらく、私が何か失敗した時には、母や父、祖父母は卵を割った娘を怒った私と同じように極端な怒り方をしたはずだ。

けして寛容な態度で優しく諭すことはなかった。

やはり自分が親にされたことしか、子どもにしない、出来ないのだとわかる。


私が社会人となってOLをしていた頃、同期で入社した年下の女性が誤って灰皿を割ってしまった。

その時彼女の上司が、灰皿を割ったことを責めることも怒ることもなく、ただ「怪我はなかったか」と声をかけたことに私は驚いた。

それまでの私は何かを割ったり壊した時に、そんな言葉を親から聞いたこともなかったのだろう。

だから、この上司の言葉に驚いて、物が壊れたことより、まず人への気遣い思いやりをかけることが人としてあるべきことなのだと知った。

あらためて、歪んだ大人達の下で育った歪んだ自分を知った。

その歪んだ私がまた子育ての中で娘達にとんでもなことを言って来た。

そのことに親が気付いて修正していく、これが育て直しである。

無意識に悪いとも思わず気付かず、むしろ当然と思ってしてきた親の言動によって子どもは傷ついている。

子どもが思春期になる頃、そういった事の蓄積が周りから見れば理解不能な子どもの言動として出やすい。

それは例えば、不登校、非行、ひきこもり、家庭内暴力、神経症的症状などである。

そして、親は子どもが勝手におかしくなったと思うが、そうではない。

子どもが問題を現したときは、親に覚えがなくても何か子どもがそうなる原因をつくってきたはずである。

そのためまずは子どもにオールOKで対応しながら子どもの心を癒し、親もまた自分を知っていく。

そうして人に親になっていける、精神分析という道がある。

インテグレーター(精神分析家) 安情共恵


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