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2012年3月22日 (木)

分析家の独り言 434 (分析に来ることに意味がある)

日々分析の中でクライアントに教えられることがある。

また、精神分析家としての鉄則に、「治療の情熱の虜になるな」というのがある。

それは、クライアントは何か苦しみや辛さを抱えて分析に来る。

そのクライアントの話を聴いて、どうしても早く楽にしてあげたい、治してあげたい、気付いて欲しいと思うと、クライアントの状態を考えずにどんどん進めてしまう。

クライアントにまだその事を受け入れる態勢が整っていないのに、分析家(インテグレーター)が見えたものを解釈として返すと、クライアントは傷つけられたと感じることがある。

するとたちまち抵抗が起きて、分析から撤退してしまう。

こちらが焦らず、クライアントのペースに合わせ、ますクライアントとの間に信頼を築くことが大事である。

クライアントが語る事はどんなことでも意味があり、クライアントが語りたいことを語ってもらう。

そんな中でクライアントに何も変化が見えない気がして、これでいいのか?と思ってしまうことがある。

それでもクライアントが精神分析の場に足を運び来る事に意味があると気付かされた。

あるクライアントと何回かのセッションを持ち、何か物足りなさをインテグレーター(分析家)である私が感じていた。

ところがある時、「ここに(精神分析)に来てなかったら、そういう考え方が自分の中になかった」と言った。

「嫌なことから逃げていた自分がいた」とも語った。

「ああよかった、素晴らしい気づきだ」と私は思った。

表面上は何も変わらないように見えたが、クライアントにしっかり伝わっていた。

そしてクライアントはちゃんと気づいた。

そこで、早く良くなって欲しいと焦っていた自分が見え、そんな自分を知った。

そしてクライアントが精神分析に来る、ということに意味があるとはっきりわかった。

熱がっても何があっても、来る人ははってでも来る。

自分と向き合い、自分を知り、変容・成長を求めない人は分析に来ない。

来る限りは、その意思を持っているということである。

そういうクライアントに教えらることもたくさんあり、共の成長を喜びあいたいとあらためて思う。

 インテグレーター(精神分析家) 安朋一実


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