« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成24年7月) | トップページ | 分析家の独り言 444(母なるもの母性とは) »

2012年7月27日 (金)

金谷氏今月のメッセージ (平成24年7月)

以下は分析家仲間の拈湧笑界(金谷)氏のHPにある今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。


テーマ「漢字」

 精神分析とは言葉で治療していくものである。

人間の苦しみの根源は言葉になって陰れている。

しかし、それを自ら知る事が出来ず、それを求めて悩み苦しむ。

分析はその根源である「言語」を突き止め、言葉で導き出し答えを言葉で伝える。
その言葉に出会った時、うそのように悩みが消えていく。

この様に分析は、言葉を使うために多くの言葉を持っていなければならない。

 先月、記した灘高の先生に示して頂いたやり方、例えば「駄菓子」と言う文字の「駄」から他に言葉はないか?

「駄馬」「駄作」 「駄賃」 「下駄」 「雪駄」などと、色々と広がっていく。
「雪駄」せったと読むのだが、今では聞きなれない言葉である。

しかし、これは雪中で千利休が履いた事に始まる。
「雪駄の土用干し」。これは雪駄は干すとそっくり返るところから、そっくり返って威張っている人の事を言うのだと学ぶ。

 そこで学習しようと思った時、ある本がきた。
「読めますか?小学校で習った漢字」という挑戦的なタイトルに意地になって思わず買ってしまったが、これが中々面白く、字を学ぶのには良いとのめり込んでしまった。

小学生時代に習う文字は「小学校配当漢字」と言う。
小学一年生では80字を修得する。

「一」「石」「雨」「耳」「車」「手」「中」等があり、これらを組み合わせると「一手」に引き受ける、とか「手中」におさめる、と言うように言葉が生まれていく。

私達は日常漢字にどの様に接しているかと言うと、雑誌・新聞・インターネット上で大変お世話になっている。

人と人との会話も「漢字」を音に変えて会話をしているである。
切っても切れない大事なものである。

 それ程大事なものをどれだけ意識して、有効的に活用しているか?

日本の漢字は、非常に上手く出来ていると今更ながら感動する。

「親切」これは周知の如く「しんせつ」と読む。言葉の意味は好意を持って人の為に尽くす事と辞書には書いてある。

 しかしよく見ると親を切ると明記する。
「親を切る」とは親不孝と言うことになる。が、そうではなく本当の意味は、親は子供を切ることは到底出来ない。だが子供を自律させる為には切らなければならない。

それは身を切られるほど辛い。だから親にそんな辛い思いをさせない為に子供の方から親を切る。これが親切であると言うこと。

漢字は真実を表している。漢字はこんな様に成り立っている。

小学校で習った文字、なんと簡単かと思いきや侮れない。

少し紹介してみると、先ず入門編。
独楽・覚束無い・浅傷・飛耳長目・塩梅・好事家・流石・十姉妹・気障・手練手管。答(こま・おぼつかない・あさで・ひじちょうもく・あんばい・こうずか・さすが・じゅうしまつ・きざ・てれんてくだ)

読めますか?

◎「どちらを使うか?」同音異字

a、その計画に異(ぎ)を唱える(議・義)
b、製造の(か)程(課・過)
c、その行いに(かん)心する(感・関)
d、議長の決(さい)を仰ぐ(済・裁)
e、私が適役と自(にん)します(認・任)
f、パンの焼き方を(しゅう)得する(習・修)
g、しょ)期の目的を達成する(所・初)
h、横綱が(たい)勢を崩して倒れた(体・態)
i、科学の真理を探(きゅう)し続ける(求・究)
j、彼の知られざる(はん)面が見えた(半・反)正しく使えますか?

◎間違い探し

①罪をいさぎ良く認めなさい
②ちょっと調子がいいとすぐ頭に乗る人がいる
③予断を許さない状態
④灯台元暮らし
⑤同窓生が一同に会する
⑥大器晩生
⑦晴天白日
⑧臨期応変
⑨短刀直入
⑩自我自賛

◎間違い解りますか?
①訪問/訪門
②収集/集収
③急救車/救急車
④貯水池/貯水地
⑤切半/折半
⑥善後策/前後策

解りましたか?
これはほんの一部ですが、こんなにたくさんの文字を習っていたという事が解ります。

たくさんの言葉を学んで使っていたはずなのに、正しく読み書き喋ったりしていなかったという事も解ります。

 分析で学んだ事は、言葉の力・言葉の有効性である。
コンプレックスの絡んだ言葉は、いくら思い出そうとしても出てこない。
その都度、分析者の導きによって言葉が出現した時、感動と共にすっきりする。何とも言えない安心感が漂う。

逆にその言語に行き当たらなければ、その言葉に関連する現象が何度も何度も繰り返し、辛い苦しい人生を送る事になる。

感動とはラカン理論で言うならば象徴界的言語に出会う瞬間である。

そのためには正しい言葉を使う。それには漢字に触れ合い、正しく理解し、自らの幸福のために多くの言葉を収得し、不幸の文字を幸福の文字に書き換える努力を続ける。そうすれば幸福な人生を生きていける事を保障します。


                   拈湧 笑界・ねんゆ しょうかい


http://www.k5.dion.ne.jp/~kanaya/index.htm金谷精神療法研究所

http://lacan-msl.com/contents.html ラカン精神科学研究所のホームページもご覧ください

« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成24年7月) | トップページ | 分析家の独り言 444(母なるもの母性とは) »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 金谷氏今月のメッセージ (平成24年7月):

« 大阪出張セラピーのお知らせ(平成24年7月) | トップページ | 分析家の独り言 444(母なるもの母性とは) »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ