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2013年9月30日 (月)

分析家の独り言 465(理解と温もりが人を癒やす)

人は生きる過程で様々に傷つけられる。
攻撃的言葉を浴びせられ、怒られたり、責められたり、誤解されたり、
叩かれるなど暴力を受けることさえある。
子どもなら尚さら、言い返し反論することも出来ず、ただ耐えるしかない。
親に生活全般を頼っている時代には、親の言うことを聞くしかないことが多い。
家庭に限らず、学校、社会、他者によって傷つく事もある。
人が傷つい時、その人その事への“理解”と“温もり”が“癒やし”となる。     
その人の語りに耳を傾け、哀しみ、苦しみ、悔しさなどの感情に共感し理解する。        
自分がどのようにして、誰に、何によって傷ついたか。
その傷はどれくらいのものか。
それを理解してくれる人が一人でもいたら救われるだろう。
誰にも話せず、話しても理解してくれる人がいなければ、
傷は傷のまま癒えることなく心の中にいつまでも残る。
肉体の傷なら、時と共に傷口はふさぎ、やがて薄れていくだろうが、
心の傷は、ただ放って置いたのでは治らない。
更に、心の傷に触れる現象に出会うたび、痛みは変わらず何度でもくる。
もしそれが拒否された傷であったなら、拒否されるような場面に出会うたび
心は悲鳴をあげるだろう。
見捨てられた事による傷だったなら、別れやさよならの度に
不安や怒り、寂しさなどの感情がかきたてられ辛い思いをする。
そこに理解と、その人ごとあたたかく包み込むような温もりがあれば傷は癒やされる。
温もりは、実際の抱っこであったり、
話を聴いて受け入れあたたかかい言葉と気持ちでで包むということであったもいいだろう。
分析場面で、クライアントは涙と共に語りだす。
誰にも話せず、誰にもわからないだろうとあきらめていた過去の出来事を。
分析はそういった癒やしの場でもある。
    インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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