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2013年11月 3日 (日)

分析家の独り言 473(健康な自己愛)

-10月5日、分析理論講座(自己愛:健康な自己愛)に寄せて-
自己愛とは自分が自分を愛する、好きだということです。
自分で自分が好きだと言った時には、自分をみて「好きだ」と言った自分と、
その自分に好かれた自分がいることになります。
一人の人間でありながら、自分が二つに分裂し、
自己さえも愛されたり評価される対象となるということです。
クライアントは、「自分のことが嫌い」、「好きになれない」と言います。
なぜ自分を好きだと言えなくなったのでしょう。
人間は生まれた時から自然に自己愛を持っているのもではありません。
自己愛は育つ過程での扱われ方、対応によってつくられ決まっていきます。
当然そこで重要な人物とは、母そして父です。
子どもは子どもなりに、自分が目指しこうなりたいというイメージを持ちます。
それを他者である母・父が認めて、承認賞賛され自己愛が満たされる、これを健康な自己愛といいます。
つまり健康な自己愛とは、自分がこうなりたいと思ったイメージと、他者の評価が一致したものといえます。
子どもは自分がこうなりたい自分の理想像を描きます。
しかしそれを親に認められず、さらに否定されたなら、
子どもは親が自分に求める理想像に自分を合わせていきます。
子どもにとっては、親に承認賞賛を受けたものが自己愛になっていきます。
自分がなりたい自己像を持っていて、承認賞賛を待ち続けても永遠にやってこないことを知ります。
すると自分の価値が無くなってしまうと感じます。
親から承認賞賛が欲しい、それが自分の自己愛になる、しかし得られない。
ならば親が描いた自分になれば認められ褒められるだろうと思い、親のそれに合わせていきます。
これが一番簡単で、子ども時代にはこうしか出来ないのです。
これが世間一般にいわれる「いい子」です。
自分の理想像を捨て、親の理想像に合わせた時、子どもは「いい子」と言われます。
これでは親の承認賞賛は得られても、いつも本当の自分とズレを感じていくでしょう。
結果、健康な自己愛を持つこと出来ないで、これは本当に自分のしたかったことだったのか?となります。
これでは「自分を好きだ」とは言えなくなります。
更に自分が自己愛だと思ってきた自己愛が崩れ、精神の病に陥ることもあるでしょう。
子どもの健康な自己愛と自己肯定感をつくるには、親が子どもをしっかり見て承認賞賛することです。
以上のような内容を次回、下記講座でお話します。
参照ください。
                             ↓
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          インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
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