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2013年12月 6日 (金)

分析家の独り言 484(性格:外向性・内向性)

-12月10日、インテグレーター養成講座 (性格論Ⅰ:パーソナリティー)に寄せて- No.2
人類全体に共有される普遍的無意識(集合無意識)とその元型(archetype)を前提とする
分析心理学を構想したカール・グスタフ・ユングは、
人間の性格を『外向性・内向性』という2つの心理的態度に分けたました。
自我の関心が外界に強く向いている場合を「外向性」、
内的(心的)世界への関心が高い場合を「内向性」といいます。
「外向性」は、他人やお金、地位、名誉など人の評価がどうかに関心が高く、
そういう意味では積極的で、行動的な人です。
「内向性」は、自分自身に関心が高く、思慮深いが行動力に欠けます。
人は、外界を安全か、危険かで判断します。
外向性の人は、自分という存在は人に受け入れられ外の世界を安全と認識します。
その基は、養育史上母に受け入れられ、また周りに受け入れられることが多かった人です。
反対に、拒否的態度や虐待を受けた人は、外の世界を危険と認識し、
外の世界から自分の内に撤退します。
極端な場合には自分の心の内側にしか関心がなくなり、社会適応しにくい構造になります。
「外向性」と「内向性」は、相反するものなので、自分の中で程よくバランスがとる能力が必要です。
一概に「外向性」がいい、「内向性」だから悪いということではありません。
普通人は、内側への関心が高いと、外側への関心が薄くなり、
反対に外側にとらわれると、内側へはあまり向いません。
自分は、どちらの方向性があるかを知ることです。
外向性・内向性は共に対象への関心ということで、関心が高いことは、外も内も関係ありません。
対象ということでいえば、自己も一つの対象です。
自分の関心を持てば持つほど外への関心も高くなり、
外への関心高さは、内への関心の高さを生むといえます。
例えば、実業家はあくせく働き、お金を貯めるために外向的に動く。
お金を追ううちに、自分が置き忘れてきた自己への関心がある時一挙に高まります。
そして、人はお金だけではない、心、愛が大事だとなり、慈善事業を始めたりします。
一財産成した人は、最終的に精神世界に向かいます。
関心は愛を育てます。
人、物へ関心や興味、好奇心を持つ、この愛と関心が外向性・内向性で表現されます。
外向性であれ、内向性であれ、関心や愛の高さが、自分を活かしていく道になります。
この対象への関心や愛を育てるのが、母親の子どもに対する関心と愛着です。
それは、子どもを抱っこすること(スキンシップ)、呼びかかけること(声)、見ること(まなざし)。
そうして、乳幼児期にいつも触れあい、一緒に遊ぶことです。
            インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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