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2013年12月 9日 (月)

分析家の独り言 485(肛門-サディズム的共謀夫婦:権力闘争)

-12月14日、インテグレーター養成講座 (夫婦共謀Ⅲ:肛門期・男根期的共謀)に寄せて-
肛門-サディズム的共謀のテーマは、『互いに相手に属することが愛』です。
精神発達論でいう肛門期の課題の一つに関係障害があります。
関係障害とは、対立するテーマを自分の中で総合出来ずに、
極端に一方しか表現出来ないで偏執的行動をすることです。
例えば、対立項目は 能動性 対 受け身性、清潔 対 不潔、勝ち 対 負け 独立性 対 依存性 などがあり、
中でも支配と服従が、夫婦の間で大きな課題になります。
夫婦は、発展的立場の自律的支配者と、退行的立場の他律的服従者に分かれます。
自律的支配者は、自分が支配されないために相手を支配しなければならず、
相手を自分の言いなりにして支配することで、実は無意識にある分離不安を防衛します。
他律的服従者は、退行的で従順ですが、この服従者がいないと支配者は支配者でいられません。
服従者が従わないことで、支配者を怒らせたり、喜ばせたり、落とし入れることも出来ます。
そういう意味では、真の支配者は服従者の方だともいえます。
例えば、支配者が、「〇〇しておくように」と指示しますが、服従者は真っ向からそれを「やりません」、
「嫌です」と言うと対立するので、「やります」と言っておいて、ど忘れすることでやらない、外します。
こうして相手の要求を回避し、服従者は自分の自律性を発揮する事になります。
支配者は要求を外されれば外されるほど、自分が支配者で権力があることを確認するために、
より強く支配欲求を相手に押し付けます。
服従者は、そうしして押し付けられれば押し付けられるほど、弱い依存的立場に追いやられ、
無意識に隠している自律性を発揮する機会をそがれるため、支配者の支配欲求を回避しようとします。
この緊張感が増していき、夫婦の権力闘争が時とともに激しくなっていきます。
やがて、手が出る事態(DV)にまで発展する可能性があります。
肛門期共謀の特徴の一つは、暴力的になるので危険です。
更に、肛門期の性格特徴に、固執と保持、破壊と喪失があります。
固執と保持とはいつまでも根に持つ、ねちっこさ、つまり粘着気質のために、
共謀と暴力がエスカレートしていきます。
自己愛共謀や口愛共謀の夫婦は一体化願望がそがれたものなので割りとあっさり別れてしまいます。
肛門期共謀夫婦のように、いつまでも一緒にいようとか、自分方に振り向かせようという粘着性はありません。
この執着の強い夫婦が繰り広げる共謀ですから、自己愛や口愛期的共謀とは次元が違います。
肛門期共謀夫婦は、「支配すること・されることが愛ではない」に書き換え、
互いが、自律性と依存性を半分ずつ表現しあい、
支配的と服従的態度を交互に入れ替わるようにすれば、共謀は解消されていくでしょう。
次回インテグレーター養成講座Ⅱでお話する 『 肛門-サディズム的共謀 』 の一部を紹介しました。
           インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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