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2013年12月10日 (火)

分析家の独り言 486(自己愛パーソナリティーの性格特徴)

-12月12日、分析理論講座 (自己愛:自己愛パーソナリティー)に寄せて-
自己愛パーソナリティーの性格特徴は、以下の四つ。
1.人との共感性がない
2.特別扱い、世話になることが当たり前と思い、感謝がない
3.自分の満足のために人を利用したり、搾取したりしても平気である
4.人に対しての評価がコロコロ変わる
共感性は、人と人との交流が対等であることが原則です。
しかし自己愛者は、自分が上でないと自己愛が傷つくため、上下関係の交流をします。
常に自分が上に立っていられる関係を結ぶので、人の気持ちを考えることが難しくなります。
健康な自己愛の満たし方は、人から自分を理解され、共感されることです。
この世でたった一人でも自分のことを理解してくれる人がいれば、それはとても仕合せなことです。
例え全世界の人が自分を非難し敵になっても、母親だけは自分に味方し理解してくれたなら、人は救われます。
だから、お母さんは子どもの言うことに「そうだね」と同意することです。
ところがお母さんが子どもに「ああしなさい」、「こうしなさい」と口やかましいと、
共感されることが少なくなります。
人は他者からされ経験したことから学習するので、母親が子どもにどう接したかが問題になります。
母親自身が健康な自己愛の満たし方を知らず、共感や理解された経験が少なければ、
子どもにそれをすることも、伝えることもできないということになります。
自分は特別な人間だと思うのは、肥大した自己愛です。
ここでも人と対等であるという意識に欠けます。
犯罪者の中に、「自分は特別な人間だから、人を傷つけても何をしても構わない」と言う人がいます。
これなどはその典型で、何人たりとも人を傷つけていいなどいうことありません。
自分が大切に扱われた人は、また他者を大切に扱い、
自分が人から粗雑に扱われたり傷つけられた人は、他者にも同じことをします。
その基は、その人が母親からどういう扱いを受けたかでほぼ決まってしまうでしょう。
自分の満足のために人を利用したり、人の評価がコロコロ変るのは、人を人としてではなく物として見ていることになります。
その人にはその人の想いや感情、意志があって、それを尊重せず自分の満足のための道具として使うということ。
そして、人が自分の自己愛を満たしてくれる時はいい人になり、満たさなくなるとダメな人という評価になります。
いわゆる自己中心的でわがままな人ということです。
自分を 『人』 と規定した人のみが、他者をまた 『人』 として扱える。
それはもちろん、子ども、夫婦、家族であっても一般の人であってもです。
他者を道具・物として扱うのは、その人自身が道具・物として扱われ、人間でないものになってしまったからです。
自己愛には健康な自己愛と病的な自己愛があリます。
自己愛は自分の価値ということでもあり、人が命がけで守ろうとするものです。
              インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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