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2013年12月12日 (木)

分析家の独り言 487(男根-エディプス期的共謀)

-12月14日、インテグレーター養成講座 (夫婦共謀Ⅲ:肛門期・男根期的共謀)に寄せて- No.2
男根-エディプス期的共謀テーマは、『男性性の確認としての愛』です。
発達論でいう、エディプス期(4~7歳頃)になると、にわかに「あなたは男の子でしょ」、
「あなたは女の子でしょ」といわれるようになります。
男根期的共謀においても男か女かの『らしさ』が問われ、男らしさは男性として父親として
の力に象徴されます。
この力は、肛門期共謀の権力や支配ではなく、知性・理性、社会的地位としての力です。
この共謀は、どちらかが男性性を発揮し、より男らしいかという共通した無意識によって演
じられます。
退行的立場の女性(妻)は、無意識にある男らしさを発展的立場の男性(夫)に転付し、
騎士に守られる、か弱い女性役を演じます。
男性の中のナイトを引き出すには、女性はか弱く、美しき、女らしく振る舞うことです。
男性はそういうか弱い女性を守って上げたいと思います。
しかしこの男性は、真の男性性を持っているわけではなく、こういうか弱い女性なら自分で
も守れるだろうと思います。
男性もしっかりした女性をリードするには、自分がしかりし、男性らしくないと出来ないた
め、そういう女性には近づきません。
女性もか弱そうに見えて、実は無意識に男らしさを持っているので、
真に男性性を持った男性を選ぶと、自分が劣等感や無力感を感じるのでそういう男性は
選びません。
妻は、「あなたは男らしい」と言って、夫の支持者となって夫の男性性を保証します。
妻も本当は男として社会で力を振るいたいのですが、それは出来ないので夫を立てて、
自分の男性性、男らしさを夫に委ね、その素晴らしい夫の妻という立場に立とうとします。
はた目には、内助の功でよく出来た奥さんということになります。
そういわれるためには、是が非でも夫に男らしくなってもらわなければ困るので、
ますます夫に男らしくあることを求めます。
夫は妻のこの要求に必死で応えようとしますが、
やがて妻の要求に応えきれなくなり、夫婦の関係は破綻していき葛藤が生じます。
夫が見掛け上だけ男性的に振舞うのではなく、自分の弱さや受動性を素直に認め、
妻も見掛け上だけ女性的に振舞うことなく、
自分の活動性を適当に発展させ抑圧する必要はない、
ということに気づき、その方がうまく行くことを互いが理解することで、
男根期的共謀から脱け出すことです。
夫が妻より10歳以上年上か、または妻が夫より5歳以上年上の場合、エディプス的要素
が関与しているといいます。
年上の方は両親の位置に自分自身をおき、これと同一視してその役割をはたすことによっ
エディプス・コンプレックスを克服しようとします。
          インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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