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2013年12月25日 (水)

分析家の独り言 491(思春期の子どもは親を馬鹿にして成長していく)

分析家の独り言490http://lacan-msl.com/diary3/2013/12/post-12.htmlで、肛門期(1.5~4歳頃)の身体的発達の特徴、
直立歩行と言葉の獲得についてお話しました。
今度、子どもが思春期になると、「飯」くらいしか言わなくなります。
子どもが親の言うことをきいているうちは親は天国にいるようなものですが、
子どもの自我がよりしっかりしてくる思春期以降は、
子どもも親を批判したり、矛盾を突いてきたりします。
これまで親の言うことをきいていた子どもが自己主張し、
文句を言い出すと親は力で押さえつけようとします。
子どもに「あれして」、「これして」と召使いのように使われると、
親は無力感を持ち、地獄に落ちたかのように思います。
思春期の子どもはこれから大人の世界へ入るため、
これまでとは違い親を馬鹿にして、親を踏み台にして行きます。
そうして親を馬鹿にしながら親の価値を切り下げることで、心理的に親と分離していきます。
いつまでも子どものまま親に頼り、親を絶対の存在と思っていたのでは
とても親から離れることは出来ません。
子どもが親に文句を言い馬鹿にし、えらそうな口を利くのは、親との分離不安の防衛なのです。
子どもの言う通りに動くと親は自分が無力で馬鹿になったかのように思うでしょう。
しかし、子どもの発達とはどういうものかを知って、馬鹿になってやれる賢い親になることです。
だから、お母さんに「黙って子どもの世話をする召使いか家政婦に徹してください」と言います。
これは母親にとって、自分の養育史上のコンプレックスにも触れ辛いことです。
それに耐えられないと、子どもに命令指示し言うことをきかせます。
その時、親は自分を取り戻しますが、子どもは自分を放棄せざるを得なくなります。
親が有力感を持てば子どもは無力感に陥り、
反対に子どもが有力感を持てば親は無力感に陥るというわけです。
さぁ、どちらが子どもの成長に大事なことでしょう。
いつまでも親が子どもに命令指示し、親の言うことをきく子がいい子でしょうか。
自分の言葉の有効性を学ぶ最初は肛門期(1.5~4歳頃)でした。
この時期に子どもの歩行の自由が止められ、親に従うしかないとなった時
子どもは親の服従者となり、言葉の力も失いました。
逆の場合は、親が子どもの言葉通りに動き振り回される服従者になります。
この課題が大きくクローズアップされるのが、
いわゆる第一反抗期といわれる2歳頃からで、これが肛門期と重なり、
第二反抗期が中学生頃からですから、思春期ということで合致します。
母親は子どもの言うことをきいて振り回されますが、母親自身の言葉を失うわけでも、
無力になるわけではもありません。
反対に黙って子どもの言うことをきくことで、親は得るものがあります。
親が得るものについては、次回分析家の独り言でお話します。
            インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
http://lacan-msl.com/ラカン精神科学研究所のホームページ
http://mama.lacan-msl.com/オールOK!子育て法
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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