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2014年1月 9日 (木)

分析家の独り言 493(夫婦共謀に子どもをが巻き込まれる)

-1月15日、インテグレーター養成講座 (共謀の行き詰り)に寄せて-

夫婦は互いの満たされなかった子ども時代の欲求を、
対手が満たしてくれるのではないかと期待します。
初めのうちは上手くいくかも得れませんが、元々二人とも欲求不満や葛藤があるために、
相手を満たす余裕もエネルギーもありません。
そのために、逆に互いに欲求不満に落とし入れられてしまいます。
夢を描いてスタートした結婚生活は、次第に失望感へと変わっていきます。
些細な事、例えば頼んでおいたことをやらないとか、言った言わないということで喧嘩し、
葛藤しその積み重ねが、裏切られたという想いや、憎しみ、復讐心、幻滅感に至ります。
果ては、相手の箸の上げ下ろしも気に入らない。
同じ空気を吸うのも嫌だということになります。
それらは、シチュエーションは違っても、子ども時代の親との関係の再現となります。
こうして夫婦関係(共謀)が行き詰まってと離婚に至るか、
それでも関係を続ける場合には、『第三者の取り込み』をします。
それに使われるのが、多くは子どもです。
子どもは、父母に仲良くしてもらい。
それが両親が喧嘩しているのを見聞きすれば、とても不安で悲しくなります。
子どもは何とか両親の喧嘩を止めようと、例えば「お腹すいた、何か食べたい」と言います。
母親は「仕方ないわね」と言って子どもに対応することで、一時喧嘩は中断します。
他には、子どもが両親を笑わせようとしておどけてみたり、
「お腹が痛い」、「熱が出た」と身体で訴えます。
こうして子どもは両親の間に入り、緩衝役となり、その場の緊張を和らげようとします。
子どもは、いつまた両親が喧嘩するかとビクビクしながら、
自分の役割を考えて気持ちが安らぐことがありません。
親のどちらかもしくは両方が個々に、子どもを自分の見方・同盟者にしようとするこもあります。
「本当にだめなお父さん(お母さん)ね」と相手の悪口を言って、
子どもの同意を求め、子どもをも巻き込んでいきます。
そうすることによって、夫婦の葛藤、緊張が一時棚上げにされたり、中和されます。
子どもの病理は、ほとんど夫婦葛藤に巻き込まれた結果だといってもいいくらいです。
子どもは親の顔色をうかがうことを学び、自分を出せなくなります。
何故なら、父母ともに大好きで大事な人ですから、どちらか一方の見方には付けないのです。
母の味方をすれば父を見捨てることになり、父に味方すれば母を裏切ることになり、
この板挟みの中で、子どもは言いたいことが言えず苦しみます。
そういう子どもは、誰に対してもいい顔をし、誰にでも合わせる性格つくっていきます。
夫婦共謀の葛藤の犠牲者となるのは子どもです。
こうならないためにどうしたらいいかを含めて、次回インテグレーター養成講座でお話します。
まず子どもが勝手に病気になったり、問題行動を起こすわけではなく、
必ず原因があり、それは親の反省材料になることを気付くことが大事だと思います。
             インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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