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2014年1月12日 (日)

分析家の独り言 495(身体は語る:病気)

分析でクライアントが身体症状を訴えることがあります。
身体は心のバロメーターといいます。
言語で語る代わりに、身体が心の有り様を、また言葉で言えないことを語ります。
ですから逆の経路で、分析で語ることによって心の状態がわかり、症状が消えます。
例えば、顎関節症というのがあります。
子どもはお母さんに甘えたくて、くっついたり、じゃれたり、「あれして、これして」と言います。
赤ちゃんであれば、母のオッパイに吸い付きたい。
しかし甘えさせないお母さんだと、子どもは吸いつきたいが吸い付けない、
お母さんに甘えたいのに、「自分でやりなさい」、「お母さんは忙しいの」、
「甘えるんじゃありません」と言われるから、自分は悪いことを言ってしまった、
それはお母さんを苦しめることになると、子どもに思わせてしまいます。
こうして子どもは、甘えれば甘えるほどお母さんを困らせ、苦しめるように思え、
「甘えることは悪いことだ」になってしまします。
子どもの吸い付きたい甘えたい欲求は、お母さんに受け入れられず自分の口に戻って来ます。
この口を媒介として、甘えを表現しようとします。
それは口にまつわる、舐める、しゃぶる、噛む、吸うなどです。
更に、甘える=悪い事を望む自分は処罰されなければならないと思うようになります。
こうして、甘えたいリピド-欲求と、処罰欲求が重なって顎関節症をつくります。
口唇期サディズムといって、甘えたい、吸い付きたいが出来ないと、噛み付きたいになります。
お母さんのオッパイの出が悪かったり、心地好く飲めないと、
赤ちゃんはお母さんのオッパイを噛むというあの行為です。
この噛みつきたいが大人になっても固着したままであると、嫌みを言ったり皮肉屋になります。
こういう人は、大人になっても子ども時代に甘えられなかったことを未だに怒っていると言っていいでしょう。
欲求が満たされないと攻撃的になり、それが外(お母さん)向けば、オッパイを噛むことになり、
自分に処罰欲求が向けば、顎関節症という形で自分を攻撃します。
お母さんが子どもの甘えたい欲求を受け入れ対応してくれれば、それは良い事になります。
そうすれば、子どもは処罰欲求をつくらなくてもいいのです。
言葉で言い、それを受け入れられ対応されれば、身体症状で訴える必要はありません。
しかし、子どもも大人も無意識に気付かずに身体化しているのでわかりません。
自分が甘えたい欲求を持ちながら満たされないで、それをわかって欲しいのにわからないようにしています。
そのように傷ついていることを言葉で言えず、意識することも出来ず、身体化しているのが病気です。
これを心身症的コミュニケーションともいいます。
それを精神分析は言語化していくので身体化(病気・怪我)の原因がわかり、当然症状は消えていきます。
      インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法
http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

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