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2014年2月 2日 (日)

分析家の独り言 503(自己決定能力を付ける)

-2月8日、インテグレーター養成講座 (共謀治療)に寄せて-
精神分析を受けるクライアントにはいろいろなケースがあります。
多いのは子どもの問題で妻が分析を受けるケースです。
夫婦揃って子どもの問題解決に向けてそれぞれが分析を受けるクライアントもいます。
夫婦の関係を改善したいという依頼もありますし、離婚したい方が分析に来ることもあります。
どのようなケースにおいても精神分析を受けていくと、受けた人は成長していきます。
それが子どもの問題であっても、子どもに対応すれば対応したお母さんが成長します。
子どもに対応しながら、自分の子ども時代を振り返ることになります。
それは自分の無意識、コンプレックスに触れることです。
子どもを通して自分を見るのではなく、もろに自分に向きあえばもちろんコンプレックスをみることになります。
夫婦のどちらか片方が精神分析により成長していくと、分析をしない片方との差が如実にでてきます。
それを感じてこれは大変だと思い、分析に来る人もいます。
大きく差がついてしまうと、成長した方は相手が余りに子どもであるため離婚に至ることもあります。
離婚がいいとか悪いではなく、精神分析が目指すのは自己決定能力をつけることです。
生きることは選択の連続です。
今夜何を食べるか、次の日曜日に何をするか、どんな仕事がしたのか、
この人と結婚するのか・・・というようにです。
大きなことから小さなことまで、毎日その瞬間瞬間考えて選ぶ時に
一々迷ったり葛藤していたのでは決まらず疲れます。
人生を大きく左右する事を決める時には特にそうです。
決めた後で後悔することもあります。
しかし、自分で決めたことに責任を持って、今からよりよく生きるにはどうすればいいかを考え
また選択をしていくことになります。
挫折や失敗のない人生などないのですから、
その時の乗り越え方が試練となり自分を大きくするチャンスにもなります。
ピンチを大ピンチにするのも、チャンスにするのも自分次第です。
自己決定能力を付けるとは、しっかりとした自分(自我)を持つということです。
子ども時代のままの自我では脆く、社会では通用しなくなります。
精神分析によって自分と向き合い、固着や欠けたものを知って
今の自分としてそれを修正したり得ていくと心が成長していきます。
子どもの自我のままもたれあうのではなく、自律した者同士が尊重し支え合い対等な関係で
共に人生を歩んでいくなら、そこに繰り広げられる事象や景色はまた違ったものとなり、
味わってみたいと思うでしょう。
          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
http://lacan-msl.com/ラカン精神科学研究所のホームページ
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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