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2014年3月 4日 (火)

分析家の独り言 514(家族の機能)

家族の機能とは、一つには「新しい生命の養育」、それは「社会成員の補充」に関わります。
社会を構成し支える社会構成員が必要です。
家族を持たないということは、社会構成員の補充に関わらないということになり、
今の少子化の問題もここに関わることです。
次に「社会化」のための教育、そして「情緒的・文化的人間の創造」です。
情緒的人間育成の場が家庭、家族ということです。
情緒的人間に育てるためにまず家庭内において愛着・愛情対象をしっかり学習することです。
社会に適応することも大事ですが、ただ適応すればいいというだけでなく、
人間的情を持った、文化的情緒的人間を育てることです。
愛着を通してし情緒を学びます。
愛着対象をしっかり学習しておかないと、愛着ということがわからず
いろいろな人と関係を結ぶことが出来無くなります。
すると、対人関係が希薄で友達は少なく、孤立してしまいます。
人が苦手、人が嫌い、人が恐い=対人恐怖ということにもなります。
子どもにとっての最初の対象である母といかに愛着を学ぶかです。
それには24時間体制で母親が育てることです。
母親が子どもに愛着を示し、それに応えるように子どもが母に愛着行動をしてきます。
それはまとわりついたり、身体的接触を求めたり、分離に抵抗を示すなどといった行為になります。
ここで母親自身が、その母との間で愛着を学習していないと、
子どもの愛着行動が疎ましく煩わいく思い、子どもを排除し拒否してしまいます。
そうした子どもは愛着を知らずに育ち、人や物にも愛着が持てず、愛着障害となります。
当然人を大事にしませんし、物も大事に出来ません。
母との関係で愛着を学べば、そこから周りの友達や親戚、地域の人達へと広げていくことが出来ます。
子どもを育てる中で、人間的情を教えることは手間暇のかかることです。
人を一人育て、社会に送りだすことは大変なことです。
親子関係、特に母親が教えるのは「情」です。
この「情」にばかり流されると欠落する「知」を補うのが父の役目です。
家庭とはこれら養育と教育の場です。
育てることと教えること=教育は家庭で行われることです。
学校は知識を修得し訓練の場ということになります。
家庭、家族の機能・役割が衰弱いしてきているのではないかと思います。
私自身、育った家族にこのような機能と役割を感じたことはなく、
後に精神分析理論を勉強して知りました。
経験したことと、理論・真理のギャップに驚きました。
クライアントに講座で話しながら、知ることの大切さを今も痛感しています。
    -3月1日、インテグレーター養成講座 家族Ⅰ 《家族システム》より- No.2
          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
http://lacan-msl.com/ラカン精神科学研究所のホームページ
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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