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2014年3月10日 (月)

分析家の独り言 517(ヒステリー)

-3月26日、インテグレーター養成講座Ⅰ ( 性格論Ⅳ てんかん・ヒステリー気質 )に寄せて-
一般にはヒステリーとは女性がヒステリックに怒ることを指しますが、
精神分析でいうヒステリーはこれとは違います。
精神分析では「生の無力感に対する表出衝動の反動である」と定義されます。
「生の無力感」とは、生きようとする心的エネルギーの低下で、
この世は生きる意味が無いという生きることへの虚しさです。
更に、自分には 能力がないとか、思った通りに物事が進まなと感じるため、
心に、基本的に空虚を抱えています。
この「生の無力感に対する表出衝動の反動」とは、
心の中にある無力感・空虚感を外に出したい欲求があり、その衝動が迫ってくるということ
です。
しかしそれをそのまま出したなら、抑うつ気分で死にたくなってしまいます。
そこで無力・空虚の反動、つまり隆盛で栄え、充実しているという形で表出します。
それを外から見た時には、豪華絢爛、栄華、綺羅びやかで派手と映ります。
暗さの反動の明るさ、活発、派手であり、
この派手さは、空虚感の裏返しということです。
この構造をヒステリーといいます。
外側の豪華さ派手さとは反対に、内面に生の貧困があるということです。
精神内界が充実していて生きることが楽しいと思っている人が表出した明るさと、
ヒステリー性の明るさを見分けるのは難しいことです。
しかし結構空虚感の反動で明るく振舞っている人も多いと思います。
内心は虚しさを抱えていながら、外見は派手で活発そうに装うと、
内と外のギャップが大きく、とても疲れるでしょう。
本人も気付かず無意識なので、ただ毎日疲れるなと感じるくらいです。
これとは反対に、生が充実していて、生きることを楽しめる豊かな人生を送りたいもので
す。
そのためには、自分を知ることです。
自分も知らない自分の無意識をです。
それは精神分析によって出来ます。
自分では語れない無意識を言語化するのが、インテグレーター(分析家)の解釈です。
そうしてクライアントは自分についての知を得ます。
自分は愚かだった、無知だった、臆病だった…と
マイナスの自分を知って受け入れていくことが尊いこと。
知ることによって自分の空虚感が埋められていきます。
この自分を知っていくことが自分の充実感になります。
つまり 生の無力感、貧困から逃れることになります。
精神分析がもたらすのは、内的充実感です。
           インテグレーター(精神分析家) 登張豊
http://lacan-msl.com/ラカン精神科学研究所のホームページ
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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