« 分析家の独り言 518(言語化が犯罪を防ぐ) | トップページ | 滋賀インテグレーター養成講座Ⅰ開講日程のお知らせ(平成26年3月26日) »

2014年3月13日 (木)

分析家の独り言 519(暴力を止める、大人になる)

分析家の独り言 518(言語化が犯罪を防ぐ)で、
「自分が思っていること、考えていることを言葉にして表現することは大事だ」といいました。
イメージや言いたいことはあるけれど、それを言葉にして人に伝えることが苦手、
これは「口下手」ということです。
口下手で言語化出来ないと、身体化するか行動化することになります。
非行や犯罪、そして家庭で親たちも、言葉を持たなければ感情を爆発させるか、
手が出る、つまり暴力になります。
感情を爆発させ、怒鳴る。
それでも足りずに暴力になる。
自分の中怒りや腹立ちが高まってくると、心的不快感となり、緊張を生みます。
この緊張感を自分の中で抱え維持できない。
このためにすぐに放出し、緊張から解放されたいと思います。
これが、怒鳴る、手を挙げるという言葉や腕力による暴力という行動化です。
つまり人間の行動化とは緊張の緩和です。
そこで、言語でなぜこんなに自分は腹が立つのだろうと考えることが出来たら、
少なくともいきなり暴力にはならずに済むでしょう。
緊張を抱えていられる時間が長いほど耐性が強く、忍耐力があるということです。
そしてこの緊張をいかに社会に適合した形で開放するか、知性が問われるところです。
知性、思考力とは言語力です。
耐性と知性がなければ、後先を考えず、他人への影響も省みず、
自分勝手に爆発的に怒りを出して行動化してしまいます。
そして家庭内ではその犠牲となるのが、多くはまだか弱い子どもになります。
虐待はその最たるものです。
一番弱く守られるべき子どもが、攻撃され心を病んでいくとしたら、
こんな悲劇は止めなければいけません。
心が育たないまま年令を重ね「大人」と呼ばれてはいますが、
本当に「大人」と呼べる人になるのは難しいことです。
言うべきことも言えず、言葉を持っていなかった私は赤ちゃんでした。
精神分析を通して見たくない、認めたくない自分を知って受け入れていくことが、
大人への道だと思います。
          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

« 分析家の独り言 518(言語化が犯罪を防ぐ) | トップページ | 滋賀インテグレーター養成講座Ⅰ開講日程のお知らせ(平成26年3月26日) »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 分析家の独り言 519(暴力を止める、大人になる):

« 分析家の独り言 518(言語化が犯罪を防ぐ) | トップページ | 滋賀インテグレーター養成講座Ⅰ開講日程のお知らせ(平成26年3月26日) »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ