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2014年4月18日 (金)

分析家の独り言 531(心的外傷PTSD)

-4月23日、インテグレーター養成講座1 ( 自己防衛 1,心的外傷 )に寄せて-   
心的外傷(PTSD)に至る、その原因には恐怖体験があります。
それは自然災害(地震・台風・竜巻など)や社会的異変(戦争・暴動・テロなど)によって
死に直面し恐怖を味わうなどです。
しかし、分析で多く出会うのは、家庭においての虐待(暴力やネグレクト)はもとより、
拒否や否定・禁止、無視や反応の悪さによっても子どもは傷ついく例です。
絶対的体力・知力・経済力の差のある親の前では子どもは守られるべき存在です。
ところがそこで暴力によって恐怖を与えられたり、自分の価値を切り下げられたりします。
この恐怖に襲われた時、人は圧倒的な自分の外力の前で自分の 『 無力 』 と 『 孤立無援 』 を味わいます。
これが心的外傷の核になります。
自分がそこに居ながら全く力が及ばず抵抗も出来ない状況と、
それを誰の助けもなく守られることもなく一人で対応しなければならないことです。
心的外傷事件は人間の通常の適応行動をめちゃくちゃにしてしまいます。
とんでも無い事態、パニックによって自己を統制できなくなり、
自分が完全に無くなってしまうのではないかという完全な自己消滅の脅威を体験します。
これらが交感神経と副交換神経のバランスを崩し、頻脈、動機、めまい、頭痛など様々な身体症状となります。
精神的にも緊張やイライラ、落ち着きの無さなどがあり、
それらは恐怖をもたらす事態が去った後も、その人を苦しめ続けます。
心に傷として刻印されているため、現実とは関係なく作用します。
身体の病はその人一代で終わりますが、心の傷、病は確実に下の代へと伝承されてしまいます。
家庭において受けた心の傷、それは親から受けた言動によってですが、
その言動のもとにあるのが無意識であり心的遺伝子です。
心の病は深刻で、治療には時間もかかります。
良いものも悪いものも人の心に刻印され伝承されていきます。
それなら、優しさや思いやり、あたたかさなど、良いものを子どもの心に残していきたいものです。
          インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ
http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法
http://archive.mag2.com/0001106260/index.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン

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