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2014年5月30日 (金)

分析家の独り言 547(子どもの問題行動は家族の異常を外に知らせる信号)

610日、インテグレーター養成講座2  家族4 家族カウンセリング )に寄せて-

家族の中のある子どもが問題行動を表したとします。

この子を病める家族の一つのインデックスととらえ、

問題になっている子どもをIP(indetified patiient) と呼びます。

これは家族システムの異常を外に向けて信号として発信する人です。

問題児とされるその子が病んでいるのではなく、

家族システムの病を表現する人ととらえます。

このように個人の問題ととらえずに、

家族全体の問題としてとらえるのが家族療法の視点です。

この子が問題行動や症状という形で、

外に見える形でSOSの信号を発信したものですから、

最初は外への信号の意味でしかありません。

しかし、この信号を正しく受け取り、早期に対処しないで放っておくと、

症状化したものがどんどん個人の精神内界を侵していきます。

初期のSOSの信号としての症状のレベルであれば、

家族システムを正常にすれば、この子の症状も消えます。

個人の精神内界にまで浸透していなければ、家族療法だけでいいわけです。

その例として、子どもが万引きをしたとします。

それは父親が仕事人間で家族をないがしろにするとか、

子どものことは母親に任せ自分は子どもに関わらない、

または関わり方がわからないなど父不在を表す信号です。ですから父親が家族の中でしっかり機能すれば

子どもの問題行動(万引き)は消えていきます。

ところが、万引きの意味が分からずにただ子どもを怒るだけで

父親が父の役目をしなければ、子どもは万引きをやり続けます。

そうすると、盗むことが面白くなってしまったりし、常習化してしまいます。

ここまでいくと、もう家族の異常を外に知らせる信号のレベルではありません。

いずれにしても、子どものサインを早く気づき、正しく対応することが大事です。

子どもが何か問題を起こすと子どもを怒り責めますが、

その裏には両親や家族の問題があることを忘れないことです。

そのためにも理論を知ることは大事なことです。

 インテグレーター(精神分析家) 登張豊実



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