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2014年6月30日 (月)

分析家の独り言 558(赤ちゃんの人見知り:八ヵ月不安)

630日、新インテグレーター養成講座1  自我論1 胎児の世界 )に寄せて- 

胎内から母のお腹で十月十日過ごし、出産後も24時間母に世話され抱っこされた赤ちゃんは、

生後8か月になると『人見知り』をします。

お母さん以外の人に抱かれると、赤ちゃんは泣きます。

一般にも「お母さんと抱き方がちがうのね」と言われます。

誕生と共に肉体的にへその緒も切られ、母と別個体となった赤ちゃんは、

精神的にはまだ母と一体で、自分と母の区別はありません。

それが、母がそばに居て世話し関わり、赤ちゃんの知覚器官が発達することにより、

母と徐々に分離し、自分とは違う存在として母を認識していきます。

そして、母と母以外の人を区別して認識できるようになるのが生後8か月頃です。

これを『人見知り』、『八ヵ月不安』と言います。

母を認識するためには、母の情報をいつも大量に取り入れることです。

赤ちゃんを誰にも預けず、母が赤ちゃんに専念して育てなければ『八ヵ月不安』はおきません。

いろんな人に預けられ、世話され抱っこされた赤ちゃんは、母だけの情報ではなく、

いろいろな人の情報が入るので整理できません。

そのため母と母以外の人を比較できず、差異がないので、誰に抱っこされても泣きません。

しかし一般には、誰に抱かれても泣かない赤ちゃんを「いい子」と言います。

赤ちゃんが人見知り(八ヵ月不安)することは、

精神が生後八ヵ月という年齢にふさわしく発達していることで素晴らしいことです。

こういった人間の心身の発達を知って育児子育てをするために、

また人間を理解するために理論を学ぶことは意義があると思います。

           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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