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2014年8月18日 (月)

分析家の独り言 577(子どもとの良い関係をつくるために)

人は尊重され愛され適切に世話されたいと思います。

自分だけを見て、関心を向け、優しく声をかけられ、抱きしめられる。

そんな子ども時代ならどんなに仕合せだっただろうと。

実際は望んだこととは逆であることが多いと思います。

そして、自分が親になった時には自分の母とは違う、優しい母になろうとします。

しかし結局、自分が描いた理想の母になれず悩みます。

例えば、子ども時代、現実の母が自分のことを世話せず、関心も向けなかった、

つまり、自分という存在は現実に母に見捨てられ、自我は抹殺されたとします。

自我の抹殺とは、子どもである自分の欲求はきいてもらえず、

母の要求・欲求に合させられるということです。

母は子どもである自分を尊重せず、目も手も自分がかけて欲しいようには

かけてくれなかった。

そうして母は、自分のしたいように主体的に生きました。

それでも母は、自分が子どもを世話せず見捨てたなどとは思っていません。

そして母はこう言います、「私は私なりに一生懸命子どもを育てた」と。

(私の母も実際この言葉を私の言いました。

そして母親になった私も分析を受ける少し前までは子どもに対してそう思っていました。)

この母に見捨てられた自分が抹殺されたまま生きていくことは屈辱です。

自分の抹殺された主体の再生を願います。

そのためには主体的に生きることです。

主体を取り戻すとは、母の主体になることです。

すなわち、母のように子どもを見捨てることです。

これらのことは無意識でのことなので、意識でとらえることはまずできません。

だから、無意識に母から子へ、子から孫へと無意識に伝えられ連鎖していきます。

虐待の連鎖も同じです。

見捨てられ虐待を受けた人は、虐待した母を無意識にその母を持ち、

その無意識が背後から自分を操ります。

これを意識で止めるのは至難の業で、止められることは奇跡に近い。

しかし精神分析で心や無意識を見ていき、知っていくと、どういう構造のもとに

自分はどう行動しているか。

その元にある母の自分への対応などを思い出し語ります。

こうして無意識を意識化し、自分を理解していくと言動が変わります。

本当に自分の主体を取り戻し生きることは、子どもの主体を抹殺することではなく、

無意識に打ち勝って子どもに『オールOK』し、満足し喜ぶ子どもの顔をみて、

これが、私が母にして欲しかったことだった、

それを子どもに出来るようになり、これでよかったと喜べる母親になることです。

そうなれば、子どもも母である自分も良好な関係を持ちながら、

共に楽しく生きられます。

そんな関係の親子が増えることを願いながら、精神分析という仕事をしています。

                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

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