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2014年8月22日 (金)

分析家の独り言 578(自己防衛と神経症)

- 8月27日インテグレーター養成講座1(自己防衛論5防衛行動)- よせて

人の精神内界には、自分で言語化できる意識と、

その下に意識化し言葉にされては困る内容がしまわれている無意識があります。

日常の中で嫌な出来事があり、嫌な想いをしたり傷ついたりします。

そういったことは意識にあげておくと、その時の不快な感情も思い出してしまうので、

意識に置いておけません。

この意識したくない、言語化したくない嫌な想いや傷ついたことを、

意識の下の無意識にしまっておこうとする心の働き、技術のことを「防衛」といいます。

この防衛法には、「隔離(分裂)」、「抑圧」、「否認」、「退行」、「摂取」、「同一化」、

「投影」、「置換」、「反動形成」、「知性化」、「合理化」、「昇華」の12種類あります。

例えばその中の「反動形成」とは、反対のものに置き換える、反転させるという方法です。

弱い自分がいて、それを人に知られたくないので強く見せるということです。

そのためにいかつい恰好をしたり、強い口調で人を威嚇するのもそうです。

強がっている人ほどじつは小心者ということです。

依存的な自分を知られたくない人は、自分は独立心があり何でもできると

権勢をふるいます。

ケチな自分を知られたくなければ、人に気前のいいところをみせればいいのです。

このようにして対立する反対のものを使えばいいので、防衛法としては簡単です。

しかし、無理をして反対のものに置き換えているので、心的エネルギーを使います。

人は弱い自分、依存的な自分など他人に知られたくないために防衛するのですが、

それは結局、自己愛が傷つくためです。

「なんだそんな人だったのか」と自分の価値が下がることを恐れます。

良いところも悪いところもありいろいろな自分がいて、

それらを自分が認めて受け入れ、ありのままでいられると楽です。

自己愛を守るために12種類ある防衛法を、何種類も複雑に組み合わせて使うために

心的エネルギーは浪費されます。

防衛法を過剰に使うために疲労してしまい動けなくなる、これを「神経症」といいます。

人に会うのが面倒になったり、ひきこもったり、

対人恐怖になるなど病へ移行していきます。

心の健康には、少ない防衛法で効率よく防衛することです。

全く防衛できないのも、裸で外を歩くようなもので病理です。

防衛の破綻が症状になります。

自我の弱さが防衛法の脆弱さに繋がるので、自我をしっかり持つことです。

実はこれがなかなか難しく、その第一歩が自分を知ることです。

           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

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