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2014年9月26日 (金)

分析家の独り言 589(自己愛パーソナリティ:感情の否定)

自己愛を考える上で、自分の存在がOKOKでないかが問題です。

「自分が嫌い」という人には、自己否定感があり「自分はダメだ」、

「自分は出来ない」などのマイナスやネガティブな意味が付いています。

自分の存在がNOであれば、自分の感情もNOであるため自分の感情を否定します。

つまり、自分のありのままの感情を受け入れない、または感情を止めて

感じないようにします。

喜怒哀楽といった様々な感情が自分にあるとは思わないし、

他者からはクールとみられるでしょう。

「自分の感情がわからない」と表現することもあります。

それは肉体でいえば、切っても打ってもケガしても痛みを感じない、

神経が麻痺しているようなものです。

ナルシシストはこのように感情を否定します。

私が私であることの根拠は、私の肉体であり、

自分の肉体を経由しない自己意識はありません。

肉体は身体感覚を生み、この身体感覚はその人固有のものであり

自己意識を決定するものです。

感情を否定し阻止してしまうと、自己意識は薄く、

私が私であると感じることも少なく、空虚感が漂います。

すると、生きている実感がせず、当然充実感もありません。

現実感が持てず、現実で心的エネルギーがあまり使われず、

イメージの世界で使われます。

何の根拠も現実味もなく、頭の中で空想だけが巡ります。

「ああなったらいいな」、「こうなったらいいな」と空想に膨大なエネルギーが費やされます。

これが漫画やファンタジックなメルヘンの世界です。

そういう世界を程々に楽しむ分にはいいのですが、

現実の世界よりも大きくなってしまったり、現実との境がわからなくなると問題です。

自己受容とは、感情や自己意識をすべて自分はキャッチすることです。

自己否定は、他者否定に繋がり、自己受容性は他者受容性に繋がります。

自他共に受容すれば相互交流が始まり、自分を外の他者に向けて出し、

また他者を受け入れます。

この外との出入り口を閉ざせば、孤立していきます。

相互性があることは大事なことです。

 インテグレーター養成講座1(自己愛論3自己愛パーソナリティ)- より

           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

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