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2014年10月 6日 (月)

分析家の独り言 592(バラバラな自我をまとめる:インテグレーター)

「自我は他者のもとで構成される」といいます。

この場合の他者とは実際の人である場合もあるし、文字()である場合もあります。

本を読んで、その言葉によって自我が形成されます。

それは例えば誰かの伝記を読んで、「○○の人のようになりたい」と思えば、

そういう自分、自我をつくります。

また、親、兄弟、親戚、友達など周りの人達が、好き勝手に自分に向かって

様々なことを言います。

その都度、人はその言葉をきいて自我をつくります。

一人の人でさえ一貫した語りをしません。

例えば、母の機嫌次第で同じ事をしてもある時は容認され、ある時は非難されます。

また、母の価値観や考えに合うものは褒められ、合わないものは否定されます。

勉強に関することに熱心に取り組んでいると「OK」、「いい子」と言われますが、

子どもの興味のあること、例えばプラモデルばかり熱心に作っていると

「いい加減にしなさい」、「NO」と言われます。

OK」と言われればOKな自我が出来、「NO」と言われればNOな自我が出来ます。

母という一人の人でもその時々でバラバラなことを言う上に、

父に言われる、祖父母に言われる、先生、友達、社会にと様々な人に

いろいろなことを言われます。

言われたこと全てについて自我をつくるため、実にぐちゃぐちゃな自我が出来、

統合不全に陥ります。

これがまた、バラバラな身体イメージにも繋がります。

他者の言語、語りによってぐちゃぐちゃにランダムに好き勝手に自我は構成されています。

そうして、ほとんど無意識に記憶されています。

これらを自分でまとめようとしてもまとめようがなく、分裂症的になっていきます。

その程度が人によって多少違うだけです。

人はそのバラバラなまとまりのない自我を統合するために、

クライアントとして精神分析に来るのです。

バラバラでランダムな自我をまとめて統合することが治療になり、

統合(インテグレーション)すれば、シンプルに仕合せに向かうことになります。

それがインテグレーターの意味と仕事です。

              インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

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