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2014年11月 4日 (火)

分析家の独り言 598(子どもは放っておいて育つことはない)

精神分析が大事にすることに“成長”があります。

成長とは変化し続けることです。

肉体は時の経過と共に、日々変化し続けます。

人は肉体の時と精神の時の、二つの時を生きています。

精神の時は放っておいては変化・成長しません。

精神を成長させるには、赤ちゃん・子どもの時代にはお母さんの役割がとても大きいです。

多くの方が、「子どもは食べて寝させて着せて、幼稚園・学校に通わせておけば育つと思っていた」と言われます。

中には、子どもは脳にあらかじめ成長・発達のプログラム・ソフトが組み込まれていて、

年齢に従ってその時必要なソフトが自然に子どもの内側から出て来るものだと思っている人がいます。

一歳の時には一歳の時に必要な思考や言葉が、それが二歳、三歳…と自動的に出て来る。

そのソフトに従って子どもは生きていくものだから、

母親が子どもに関わって教えるものではないと思います。

これならスキンシップし、まなざしや声をかけ、情緒的交流をしようとは思いません。

人間の中にソフトに組み込まれていて自動的に出てくると考えることが、

その人が親に人生シナリオ、セリフと全て書き込まれた人ということです。

子どもは自動的に育つと思うほどに、書き込まれてしまっているということです。

人は生まれて真っ白なところから、まず母親と関わることによって学習していくものだ

という考えがないということです。

それは、自分の頭で考え行動する自由を奪われたということでもあります。

親である自分自身が親から渡された考えや価値観で生きています。

自分で考え、自分の意志で物事を判断し動いてきたのではなく、

親に刷り込まれたメッセージや価値観を読み取っているだけです。

何も自分の頭で考えていません。

ただ想いを巡らせていることを考えていると錯覚してしまいます。

これでは代々コピーを繰り返すだけで、何の発展もありません。

自分の目で見、耳で聴き、食を味わい、触れて感じ…と自分の感覚で感じることが大事です。

その自由すら許されず奪い取られて、

これは「こう感じなさい」と言われて来ていることに気づくことも大事です。

そして、自分の感覚と考えと意志で生きることです。

               インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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